マツダ CX-3燃費レポート|ガソリンモデルはWLTCモード燃費を上回る低燃費を記録!(2/3)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:小林 岳夫/永田 恵一
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2017年6月追加 CX-3 2リッターガソリンエンジン搭載車 概要

2015年2月に登場したマツダ CX-3は、同社のコンパクトカー「デミオ」をベースにした、世界的に人気ジャンルとなっているコンパクトSUVである。CX-3はSUVというジャンルには属するものの、最低地上高は乗用車に対して若干高い程度の160mm、全高も立体駐車場に入る1550mmに抑えるなど、悪路走破性やスペースよりもカッコよさを重視したスペシャリティなSUVというコンセプトを持つ。

CX-3に搭載されるエンジンは、今回テストした2リッターガソリンエンジン搭載車が追加されるまで1.5リッターディーゼルターボのみの設定であった。そのため価格はコンパクトSUVとしては高価で、安価なガソリンエンジン搭載車もラインナップするホンダ ヴェゼルなどのライバル車に対し、価格競争力で弱さがあったのは否めず、ユーザーの間口を広げるという目的で、2017年6月に2リッターガソリンエンジン搭載車が追加された。

CX-3の2リッターガソリンエンジン搭載車は北米仕様に以前から設定されていたもので、燃費とパワーの向上に貢献する直噴などのメカニズムを採用(最高出力148馬力&最大トルク19.6kgm)。トランスミッションは6速ATのみの組み合わせで、アイドリングストップも装備され、JC08モード燃費は最良値となるFF車で17.0km/Lという数字をカタログに載せる。

なお、CX-3の2リッターガソリンエンジン搭載車は残念ながらエコカー減税の対象とはなっていない。

今では車を買う際の重要なチェックポイントとなることも多い安全装備に関しては、全グレードに単眼カメラの情報を基盤に歩行者にも対応する自立自動ブレーキ「アドバンストSCBS」、進路変更の際などの事故を防ぐため斜め後方を監視する「BSM(ブラインド・スポット・モニタリング)」、車線逸脱警報システムなどが標準装備される。

自立自動ブレーキの性能に関しては、同じシステムを使うアクセラやCX-5同様に、国が行うJNCAPのテストで、停止車両に対して時速50キロ、歩行者に対し日中であれば単純な飛び出しに対して時速50キロ、車両などの遮蔽物からの飛び出しに対しては時速45キロでの停止が確認されており、日本車トップクラスのものを備えている可能性が高い。

また運転支援システムもミリ波レーダーからの情報を基盤に、時速30キロ以上の速度域で作動する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)が、2リッターガソリンエンジン搭載車では最上級グレードの20S Lパッケージに標準装備、今回テストに使った上級グレードの20S プロアクティブに5万4000円でオプション設定される。

主要スペック

マツダ CX-3(ガソリンモデル)主要スペック
車種名マツダ CX-3

グレード

20S PROACTIVE

パワートレイン

ガソリン

駆動方式

2WD

JC08モード燃費

17.0km/L

価格(消費税込)

2,284,200円

全長

4,275mm

全幅(車幅)

1,765mm

全高(車高)

1,550mm

車両重量

1,240kg

乗車定員

5人

ホイールベース

2,570mm

エンジン種類

水冷直列4気筒DOHC

排気量

1997

エンジン最高出力

109kW(148PS)/6,000rpm

エンジン最大トルク

192N・m(19.6kgf・m)/2,800rpm

燃料

ガソリン

マツダ/CX-3
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新車価格:
227.9万円343.4万円
中古価格:
78.2万円305.4万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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