スカイラインクロスオーバー 実燃費レビュー【vol.5 400-500km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
500km走りきっても負担のないクロスオーバーのシート
上里サービスエリアからは関越自動車道を練馬終点まで走り、新目白通りを通って都心へ戻り、スタート地点の神宮外苑へ向かった。
これまでこの連載では、走行400kmを超えた辺りで、腰や尻がツラくなるクルマが少なくなかった。シートのサポート不足が原因だ。
しかし、スカイラインクロスオーバーからは、それは感じない。たっぷりとしたサイズで余裕があり、調整幅も大きい。長距離を走っても疲れることもなく、身体のどこかに負担を感じるようなこともない。
ただ、あと少しだけクッションを増やしてくれたら、さらに良いと思った。
なぜならば、大きめの突起や凹凸を越えた時に、路面からのショックを遮断し切れない時が何度かあったからだ。小さな突起や凹凸は見事に吸収してくれるのだが、段差や橋の舗装のつなぎ目などでそれを感じた。
でも、それはシートだけで解決できることではなく、もしかしたらタイヤやサスペンションまでをも含めて解決されるべきことなのかもしれない。
また、走り始めではまったく気にならなかったが、400kmの手前当たりから気になったことがあった。
スカイラインクロスオーバーのパワーステアリングは、低速時には軽く、高速時には重く、車速に応じて操舵力が変化する油圧式だ。
それ自体は申し分ないのだが、直進状態から舵を切り始める、ハンドル上でも、ホンの数センチぐらいのところにわずかなフリクションを感じた。
そこからの切れ味が滑らかなので、ことさら目立って感じるのかもしれないが、運転に慣れてくると違和感を感じ出した。上里サービスエリアではY君に運転を代わってもらって、次の高坂サービスエリアまで後席に乗ってみた。
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