実燃費対決!トヨタ ルーミーの実燃費をライバルのスズキ ソリオと比較!(2/4)

実燃費対決!トヨタ ルーミーの実燃費をライバルのスズキ ソリオと比較!
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トヨタ ルーミー 実燃費テスト/高速道路編

トヨタ ルーミー 燃費テスト/高速道路にて

今回、燃費テストに使用した1L3気筒NAエンジンを搭載するルーミーは、標準車で1,070kgという車重に最高出力69馬力、最大トルク9.4kg・mというエンジンを積むだけに、動力性能に懸念を持っておられる方も多いかもしれない。

しかし実際に乗ってみると、一人乗車であれば常用域の加速性能や高速道路の本線合流、追い越し加速といったアクセルを深く踏んだ際の瞬発力は余裕こそ無いものの不満を持つこともなく、必要十分なレベルは確保されていた。また、高回転域をキープした際もエンジン音はお世辞にも静かとは言えないが、耳障りで不快な騒音を出さない点にも好感が持てた。

例えるならば、ダイハツ タントのような車重が900kg超もある重い部類の軽自動車のNAエンジン搭載車とターボエンジン搭載車の中間程度の動力性能といったところ。

もちろん、4人乗車した際や勾配のきつい上り坂といった走行パターンでは動力性能に不満を覚えるケースも出てくるとは思うが、筆者個人としてはタウンユースを中心に価格とのバランスも深く考えながら選ばれることが多いと考えられるプチバン四兄弟の性格を考えれば大きな問題はないと思う。

1L NAながら、動力性能は及第点

プチバン四兄弟のNAエンジン搭載車が、車重やエンジン性能といったスペックを考えれば望外ともいえる動力性能を備えている理由としては、エンジン自体の中低速トルクの太さ、トランスミッションのファイナル(最終減速比)を約20%加速重視にしたこと、電子スロットルの開度をアクセルペダルの踏み込み量より多くすることで踏み込みを少なく感じさせている点などが考えられるが、いづれにしてもこのスペックで及第点と言える動力性能を確保していることには賞賛を送りたい。

なお、100km/h走行時のエンジン回転数は、トランスミッションのファイナルを加速重視にしている弊害で3,000回転と、最近の一般的なAT車としては高めだ。

売れ筋グレードにはクルコンが標準装備

トヨタ ルーミー 燃費テスト/クルーズコントロール

もう1つプチバン四兄弟で高く評価したいのが、売れ筋と思われるGグレードにはNAエンジン、ターボエンジン問わずクルーズコントロールが標準装備されること。

筆者は、愛車のトヨタ86に輸出仕様の純正部品を流用してまでクルーズコントロールを装着するほどにクルーズコントロールが好きなのだが、その筆者でも「タウンユースがメインであるこの手のクルマのNAエンジン搭載車にまで、何故クルーズコントロールが付いているんだ?」と感じるほどの充実振りであるが、やはりクルーズコントロールは空いた道路であれば先行車追従型でなくとも素晴らしく便利だ。

これを期に、トヨタグループの車には下のクラスでもクルーズコントロールが幅広く装着されることを期待したい(プチバン四兄弟にクルーズコントロールが装着されるのは、クルーズコントロールが幅広く標準装備されていたラクティスの後継車でもあるという事情もあるのだろうか?)。

トヨタ ルーミーの高速道路における実燃費は

トヨタ ルーミー 燃費テスト/高速道路での燃費結果は

高速道路での燃費は18.8km/Lであった。この数値は、ソリオのマイルドハイブリッドの22.1km/Lに対し約15%、ソリオの1.2Lガソリン車に対しても約10%ほど劣る結果であった。

ソリオより燃費が悪かった要因としては、100kg以上重い車重や動力性能の余裕の少なさ、動力性能を補うためにファイナルを加速重視としたために、巡航中のエンジン回転数が高いことが挙げられる。

高速道路における実燃費

トヨタ ルーミー/18.8km/L

スズキ ソリオ マイルドハイブリッド/22.1km/L

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トヨタ ルーミー 実燃費テスト/郊外路編

トヨタ ルーミー 燃費テスト/郊外路にて

ルーミーのNAエンジン搭載車は、ハンドリングや乗り心地もまずまずのレベルであった。

ハンドリングは、流れに乗るだけでそれなりのペースとなる深夜~早朝の首都高のようなところではスリリングな面を感じることもある。

しかし、一般道であればコーナーでのロールの量は全高の高い車だけにそれなりに多いのは当然だが、ペースを上げてもロールがグラリと起きて不安を感じるようなことはない。むしろ、筆者としてはロールがスムーズに起こるよう先を考えながら運転するのを楽しめたほどであった。

またハンドル操作に対する車の反応は、操作に対して一瞬遅れる鈍い部類であるが、全高が高く車自体の安定性が不利なことを踏まえれば、そのセッティングは絶妙と感じた。

乗り心地も、路面の凹凸が大きくなってくると追従し切れずバタつきを感じることもあるが許容範囲で、全体的にはまずまずのレベルであった。ただ、路面の凹凸が大きいところを通過すると、ボディ剛性が弱いとまでは言わないにせよギリギリに感じたのも事実だ。

トヨタ ルーミーの郊外路における実燃費は

トヨタ ルーミー 燃費テスト/郊外路での燃費結果は

郊外路での燃費は16.2km/Lと、ソリオのマイルドハイブリッドを郊外路で走らせた際の19.8km/Lに20%近く劣っていた。ソリオに燃費で劣勢な要因は、高速道路と同じように100kg以上重い車重や動力性能の余裕の少なさだろう。

郊外路における実燃費

トヨタ ルーミー/16.2km/L

スズキ ソリオ マイルドハイブリッド/19.8km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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