実燃費対決!トヨタ ルーミーの実燃費をライバルのスズキ ソリオと比較!(3/4)

実燃費対決!トヨタ ルーミーの実燃費をライバルのスズキ ソリオと比較!
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トヨタ ルーミー 実燃費テスト/市街地編

トヨタ ルーミー 燃費テスト/アイドリングストップの様子

クルマの性格を考えれば当然かもしれないが、市街地はルーミーのNAエンジンの良さが最も表れた走行パターンであった。

まず、素晴らしいのが運転のし易さだ。高速道路編で述べたエンジン、CVT、電子スロットルのマッチングの良さにより、市街地であれば2,000回転少々という総合的なスペックを考えれば低いエンジン回転数で流れに乗れ、アクセル操作がしやすい点も高く評価したい。またハンドルも軽く、気を使うことなく運転できる点もルーミーのユーザー層には喜ばれるに違いない。

アイドリング中のエンジンの振動は、3気筒ということでそれなりにあるもののアイドリングストップ付ということでそれほど気にすることはないだろう。

アイドリングストップは、車両が停止した後にブレーキペダルを踏み足すことでエンジンが止まることが多く、渋滞中や一時停止などで不要なアイドリングストップが起きにくいことが好ましい。

そしてエンジン再始動は素早く、セルモーターの音も3気筒エンジンにしては小さい上に音質も耳障りでなく、ルーミーのアイドリングストップの完成度は高いだろう。

また、最近になって装着車が増えている、ブレーキペダルを踏んでいるアイドリングストップ中にブレーキペダルを踏み足すとエンジンが再始動するシステムも装備されており、アイドリングストップ中にエンジンを再始動したい際には便利であった。

1つだけアイドリングストップ関係で難点を挙げれば、エンジンが再始動する要因などを表示するインフォメーションがないことだろうか(こういった必要性の低い装備は省くところがダイハツ流なのかもしれないが)。

トヨタ ルーミーの市街地における実燃費は

トヨタ ルーミー 燃費テスト/市街地での燃費結果は

市街地での燃費は郊外路と同じ16.2km/Lと、ソリオのマイルドハイブリッドで市街地を走らせた際の18.2km/Lに対して10%ほど劣る結果となった。

市街地でもソリオのマイルドハイブリッドに燃費が劣った要因も、やはり車重の重さとパワーの余裕のなさだろう。

市街地における実燃費

トヨタ ルーミー/16.2km/L

スズキ ソリオ マイルドハイブリッド/18.2km/L

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トヨタ ルーミー 実燃費テスト/総評

トヨタ ルーミー

トヨタ ルーミー 総合実燃費/17.2km/L

スズキ ソリオ マイルドハイブリッド 総合実燃費/20.0km/L

ルーミーのNAエンジン搭載車の燃費は総じて、ソリオのマイルドハイブリッドに対して15~20%、1.2Lガソリン車に対してもおそらく10%は劣る結果となった。

だが、今回のルーミーを含むプチバン四兄弟のNAエンジン搭載車とソリオの1.2Lガソリン車を比べてみると、自律自動ブレーキの設定がないソリオの1.2Lガソリン車に対し、プチバン四兄弟のNAエンジン搭載車は高性能とは言えなくとも自律自動ブレーキが設定され、言い切れないところもあるにせよソリオよりお買い得感ある価格設定となっており、なかなか上手い商品戦略とも言えるだろう。

ちなみに、別日にターボエンジン搭載車にも別件で試乗したのだが、排気量が増えたような動力性能のゆとりは魅力であるものの、2,000~3,000回転という常用域で不快なこもり音のような音が聞こえ、タイヤサイズが大きくなる分なのか荒れた路面での乗り心地がガタガタ、ゴツゴツとしたものになるなどネガティブな要素が多く、プチバン四兄弟のターボエンジン搭載車を買うならばソリオのマイルドハイブリッドを選んだ方が良いだろう。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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