実は改良の度に悪化していた三菱 eKワゴン、日産 デイズの燃費・・・改めて“実燃費”を測定した結果は(4/6)
- 筆者: 永田 恵一
日産 デイズ 燃費レポート/郊外路編
郊外路編では三菱 eKワゴン、日産 デイズの乗り心地、ハンドリングを中心にお伝えする。
初期モデルのeKワゴン、デイズのNAエンジン搭載車は、突き上げの強いガタガタとした乗り心地、ターボエンジンを搭載するカスタム系は悪い意味でフワフワとした車の動きの収まりの悪さを感じるハンドリングと乗り心地など、動力性能と同様に2013年という自動車技術が進んだ時代に出た車と思えないほど、他メーカーに比べて遅れた軽自動車であった。
それが、15型と呼ばれる2014年6月に一部改良を受けたモデルからは、乗り心地が路面の凹凸を通過する際に「コトン」という上品な音を伴いながらしなやかにいなすなど、ハイトワゴン型軽自動車としてはトップレベルの乗り心地に感じるほど劇的な進化を遂げていた。
そして、今回テストしたデイズの現行型も乗り心地はそのままに、ハンドリングもロール量が大きくなってくると(ロール量やロールの仕方はハイトワゴン型軽自動車としては標準的だ)もう少し踏ん張って欲しいところはあるものの、特に大きな不満や問題はないレベルまで改良されており、このことは初期モデルがあまりに悪かったという側面はあるにせよ、それなりに評価できる。
郊外路での燃費は「18.0km/L」と、それぞれNAエンジンを搭載する一部改良前のホンダ N WGNの「23.6km/L」、ダイハツ キャストスタイルの「20.8km/L」に対し、エアコンの使用という要素はあるにせよ大きく劣る結果となった。
燃費が良くなかった要因としては、ある程度スピードが乗れば他車と遜色ないものの、特にエアコンを使っていると発進加速や緩い上り坂での暖加速でも常用域のトルクが薄いせいでエンジンが唸りを上げるほどというケースは少ないが、アクセルを深く開けざるを得ず、高い回転数を使うことがしばしばあったことが挙げられる。
では常用域のトルクが薄い原因としては、三菱&日産の共同開発以外の軽乗用車は常用域のトルクを厚くするため、排気量を決めるエンジンのボア(内径)×ストローク(行程)をロングストロークと呼ばれるボアよりもストロークが大きい値となっているのに対し、eK、デイズシリーズのエンジンはスクエアと呼ばれるボアとストロークが同じ値になっていることが思い浮かぶ。
eK、デイズシリーズのエンジンがこういったボア×ストロークを採ったのはこのエンジンがそもそもリアエンジンの「三菱 i」に45度傾斜するという搭載要件もありストロークを長く取れなかったためで、ストロークを長く取るという根本的な対策をするのが非常に難しいのは残念なところである。
日産 デイズ X(2015年10月マイナーチェンジモデル)の郊外路での実燃費/18.0km/L
ホンダ N WGN G(2013年11月登場時)/23.6km/L
ダイハツ キャストスタイル X(2015年9月登場時)/20.8km/L
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