マツダ デミオ 1.3リッターの「MT」と「AT」の実燃費を比較 [燃費レポート](4/5)

マツダ デミオ 1.3リッター 5MT 燃費レポート／市街地編

市街地でデミオの1.3リッターMTに乗って感じたことは、デミオの1.3リッターガソリンエンジンが1,000rpmちょっと位から太いトルクを出しているため、クラッチの軽さも相まって発進や市街地でよくある2速1,000rpmと少しの低回転域での粘りが必要になる場面でも実にイージーに走れる、扱いやすいクルマであるという点です。

アイドリングストップについては、再始動は素早いが若干セルモーターの音が耳につき、渋滞中によくある「止まりそうで止まらない」シーンなどではクルマが停止する前にエンジンが止まってしまうため、エンジン再始動にまごつくことがあります。

アイドリングストップの頻度、時間に関しては市街地を走った時間帯が猛暑とは言え気温が下がる夕方だったという救いはあるにせよ、季節を考えれば望外といえるほど頻度は多く、時間も長く、何となくですが「デミオって夏場こんなにエンジン止まったっけ？」と感じるほどでした。

これはもしかするとLパッケージの場合シートカラーがホワイトになるため、室内の温度上昇が少ないからなのかもしれません。

その他に強いて挙げるとこれは1.3リッターMT固有の事項ではありませんが、普段16インチタイヤを履くXDツーリングに乗り慣れていると、15インチタイヤを履くXDとガソリン車は最小回転半径が4.7mとXDツーリング系の4.9mより小さいため、「もう一切り」といった感じで小回りが利き、車庫入れなどが少し楽です。

このことは小さなことかもしれませんが、大きなタイヤを履くと途端に最小回転半径がアルファードのような大型ミニバン並になるコンパクトカーもあることを思えば、マツダの良心と言えると思います。

市街地での燃費は「15.5km/L」とATの16.0km/Lには少し劣る記録となりましたが、猛暑日のテストであることを考慮すれば大健闘、同じ季節で燃費は変わらないと言えるとでしょう。

マツダ デミオ 13S Lパッケージ（5速MT）の市街地での実燃費／15.5km/L