【燃費】トヨタ プリウス 燃費レポート/永田恵一(3/5)
- 筆者: 永田 恵一
さらにマイナーチェンジで、ステアリングのフィーリングもマイチェン前に比べてセンター(直進)付近の落ち着きが増し、ステアリングを切った際の操舵感がしっとりとしていることも、運転していて意外と楽しいクルマに仕上げられていることに繋がっているのだろう。
乗り心地についても、マイナーチェンジでかなり改善されている。マイチェン前のプリウスは、言葉で表現すると「ガタガタ」「ゴトゴト」といった、とにかくひどい乗り心地であった。
さらに、この乗り心地の悪さはディーラーなどの短時間での試乗では分かりにくいのがネックで、ある程度の時間(人によって差があるが、大よそ3時間~)が経たないと感じづらいという、非常にタチの悪いタイプであった。
それがマイナーチェンジ後のプリウスでは、ボディ剛性の向上やダンパーの変更が実施され、路面の大きな凹凸などでは「ガタゴト」感を覚えるものの、乗り心地に深くこだわらなければ「まあ、いいか」と思えるほど大幅に改善されている。
郊外路でのプリウスの燃費は、なんとアクアの「26.8km/L」を上回る「28.2km/L」を記録した。
車重1,080kgのアクアに対し、270kgも重い車重1,350kgのプリウスがアクアに勝る燃費を記録した大きな要因は“バッテリー容量の大きさ”だろう。バッテリー容量が大きければ、モーターがアシストする領域が増えるのはもちろん、減速エネルギーをバッテリーに貯める回生でも有利となる。実際、郊外路ではかなりの距離をEVで走行していた。
トヨタのハイブリッドカーにはメーター内に回生状況を表示するインジケーターがあり、フットブレーキで減速する際にはインジケーターのチャージ側が振り切れてしまわないように「長く・緩く」ブレーキを踏むことが無駄なく減速エネルギーを貯めて燃費を向上させるコツである。
しかし、現実には周囲の交通状況もあるために「長く・緩い」ブレーキばかりは踏めないのだが、それでもプリウスはアクアに比べるとブレーキが多少乱暴になってしまってもインジケーターは振り切れず、減速エネルギーを無駄なくバッテリーに貯められることが多かった。このことが、アクア以上の燃費を記録した大きな要因であろう。
トヨタ プリウス 郊外路の実燃費/28.2km/L
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