日産 エクストレイル実燃費レポート(T32型・2014年ガソリンモデル)(4/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:和田清志
新型エクストレイルへ搭載されているアイドリングストップは、エンジン再始動が「セルモーター」ではなくオルタネーターとクランクシャフトをベルトで繋ぎ再始動する「ECOモーター式」であるため、エンジン再始動の際にセルモーターの音や振動が無く、信号からの発進時などの快適さは高く評価できる。
アイドリングストップする頻度が多く、アイドリングストップする時間が長いことは、燃費向上に大いに貢献しているだろう。
加えてアイドリングストップの動作が、停止後にブレーキをもう一踏みすることで作動するタイプであることも、クルマが止まるか止まらないかといったケースで無駄なアイドリングストップが起きず、とても好ましかった。
なお、アイドリングの回転数は低いときだと600rpm程度でステアリングに振動を感じるが、この振動はアイドリングをギリギリまで下げて「燃費を抑えている」という“環境意識の高さ”として解釈したい。
運転が楽なことに関しては、具体的には市街地なら2,000rpmを切る程度の回転数で流れに乗れ、60km/h程度のスピードなら1,250rpm程度の回転数で走行でき、このことでも燃費を稼げているように感じた。
そして「悪かった点」については、かなりシートを前にする私のポジションゆえかもしれないが、Aピラーの太さ、傾斜が大きいことによる右左折時の「死角が大きい」ことである。
だが、これについては個人差もあると思うので、ディーラーでの試乗の際にはAピラーによる死角が気にならないかどうか、確認して欲しい。
ちなみに、テスト前に「エコモード」も試してみたが、エコモードでも力不足を感じることはほとんどなく全体的に適度なフィーリングとなるので、通常走行時は「エコモード」を使うことをお勧めしたい。感覚的には「エコモード」と乾燥路では「FFモード」を選ぶことで、5%程度は燃費を稼げそうな印象であった。
日産 新型エクストレイル 市街地における実燃費/11.3km/L
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