今年のSEMAはぶっ飛んだ旧車日本車が激増!【SEMAショー2019】

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世界最大の自動車パーツ見本市「SEMA SHOW(セマ・ショー)」が、2019年11月5日~同年11月8日にラスベガス・コンベンションセンターにて開催。スープラやGT-R、シビックにRX-7など、今年もSEMAには数多くの日本車が出展された。今年の傾向は、とにかく1960~1980年代の「旧車」と言われるクルマたちが非常に目立っていたこと。旧車ベースのモンスタービルドは近年、SEMAで人気のあるカテゴリーともいえる。とくに凄いヤツ5台を紹介してみよう!

>>会場で発見! カスタマイズされた「旧車」と言われるクルマの画像を見る

目次[開く][閉じる]
  1. 1.トヨタ Land Kreuzer(ランドクルーザー)
  2. 2.ホンダ VFR800パワード N600
  3. 3.KP61 スターレット
  4. 4.トヨタ セリカ(1973年型)
  5. 5.ダットサン510

1.トヨタ Land Kreuzer(ランドクルーザー)

なんとBMW製 V12エンジンを搭載!

まず、紹介するのはトヨタ ランドクルーザーだ。トヨタ ランドクルーザーFJシリーズは、ビンテージトヨタの代表車種として北米でも熱狂的なファンが多い。今年のSEMAショーにも複数台のFJが出展された。その極めつけと言えるのが、1968年製FJ40をベースにしたこの「ランドクルーザー」である。

ローライダースタイルのビジュアルからすでに強烈なインパクトがあるが、ボンネットを突き抜けているエンジンにも要注目。搭載されているのは、BMW製5LのV12エンジン「M70」なのである。

ペンシルベニア州にあるラグラーオートモーティブスペシャリティーズによる作品で、彼らは2009年にeBayでサビだらけのFJ40を800ドルで購入し、構想数年、作業4年を経てついにこのランドクルーザーを完成させた。

当初、トヨタ製V12「1GZ」(センチュリーに搭載)も検討されたが、米国では入手困難ということでM70を搭載することになったとのこと。この他、フロントサスペンションはC5/C6コルベット用、ステアリングラックとハイパーブーストアシストユニットはフォードマスタング用など様々なクルマのコンポーネントを流用している。フレーム類はすべて新たに設計されている。

2.ホンダ VFR800パワード N600

ホンダ N600にVFRエンジンをタンクごと搭載!

今年は、米国ホンダが二輪車の販売からアメリカでの事業を開始してちょうど60年という記念すべき年。四輪車の販売は1969年、N600が第一号となる。

こちらのN600は、スクラップ直前のボロボロの車体を5年かけてレストアし、エンジンルームにはVFR800(115HP)のエンジンがタンクごと搭載されている。ガランとした白いエンジンルームから覗く赤いエンジンカバーがなかなか衝撃的だ。

カスタムされたN600は、初代ホンダスーパーチューナーレジェンドシリーズでの優勝によって全米で人気者となりついに今年SEMAショーへの出展となった。サスペンションはマツダ ミアータ(NDロードスター)用を加工して取り付けており、シートはポラリスRZR用を使用。前後のバンパーは1967-68シボレーカマロ用を流用。トランスミッションは6速、最高速度は203km/hをマークするという。

3.KP61 スターレット

VTECエンジン搭載して550馬力以上

日本のパフォーマンスクラッチメーカー「EXEDY(エクセディ)」のブースにKP61スターレットの姿を発見。といっても、あまりにも過激な外観になっており、エンジンルームにはVTECエンジンが収まっているので一瞬でKP61だと判断するのは難しかった。

この過激マシンのビルダーは、「ホースパワーテック」というミシガン州にある会社。担当者のAngelさんに話を聞いたところ、

「私自身、古いトヨタ車の熱狂的ファンです。他に、85年型AE86と72年型カリーナを持っています。この車はタイムアタック用にビルトしました。最高550馬力以上のパワーがあります。VTECエンジンを搭載したのはアメリカで比較的入手しやすいパワフルなエンジンだからです。」との回答を得た。

まさかSEMAの会場でKP61スターレットに遭遇するとは驚きだ。

4.トヨタ セリカ(1973年型)

“Tokyo TransAm” あのエデルブロックがダルマセリカをフィーチャー

エデルブロックは、1930年代から米国のホットロッドシーンを率いてきた超有名メーカーだ。SEMAショーでは毎年、大きな展示スペースに多様なビルドが展示される。

そのうちの一台が「東京トランザム」と名付けられた1973年型ダルマセリカをベースにしたカスタムビルドで、製作したのはカナダ・オンタリオ州にあるクラシックカーのカスタムやレストアを専門とするJH RESTORATIONSだ。完成度の高さから今年のSEMA出展車の中から全体のトップ40、スポーツコンパクト部門のトップ10に選出されている。

エンジンはエデルブロックのアルミ製5.7LV8「LS」を搭載しており、狭いエンジンルームにきっちり美しく収まっている。トランスミッションは日産370Z用、エクセディ製レーシングクラッチを搭載。タイヤはトーヨータイヤのプロクセスR888Rを履き、車高調はオリジナルで製作されている。

過激なエンジンルームとは裏腹に、インテリアはドイツ製キャンパー、ウェストファリアに採用される黄色いチェック柄シートに癒される。

5.ダットサン510

伝説のBREブロックバスターを搭載

アメリカのバッテリーメーカー「ブライル・バッテリーブース」には黄色いダットサン510が出展されていた。(ちなみに同社、2018年のSEMAではZ CAR GARAGE製の1970年型ダットサン240Zを展示)

ダットサン510(ブルーバード510)はアメリカでも非常に人気の高い旧車で、今回のSEMAでも510フェイスのサニートラックなど含め、数台が出展されていた。

ブライル・バッテリーのブースに出展された黄色い510は、出展車の中で唯一「伝説のチャンピオン BRE TransAM510」からインスパイアされたBRE(Block Racing Enterprises)開発のオリジナルのブロックバスターエンジンを搭載していることが大きな特徴。1973年にBRE創設者ピーター・ブロック氏によって開発設計されたエンジンでアメリカでは510用チューニングエンジンの決定版になった。

なお、今年はSEMAのブースに、ピーター・ブロック氏本人も来場していた。

※写真提供:Braille Battery, Inc

[筆者:加藤 久美子]

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加藤 久美子
筆者加藤 久美子

山口県下関市生まれ 自動車生活ジャーナリスト 大学時代は神奈川トヨタのディーラーで納車引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社に入社。出版局にて自動車年鑑、輸入車ガイドブック、整備戦略などの編集に携わる。95年よりフリー。2000年に第一子出産後、チャイルドシート指導員資格を取得し、チャイルドシートに関わる正しい情報を発信し続けている。 得意なテーマはオリジナリティのある自動車生活系全般で海外(とくにアメリカと中国)ネタも取材経験豊富。愛車は22年間&26万km超の916アルファスパイダー。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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