三菱 新型コンパクトカー「ミラージュ」[プロトタイプ] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)

三菱 新型コンパクトカー「ミラージュ」[プロトタイプ] 試乗レポート/渡辺陽一郎
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コンパクトカー界の「燃費スペシャル」がまもなく誕生!

三菱 ミラージュ[プロトタイプ] リア・イメージ三菱 ミラージュ[プロトタイプ] フロント・イメージ

ハイブリッド車を除いた小型&普通車でクラストップの低燃費「27.2km/L」(目標値/JC08モード)。これが2012年8月頃に登場が予定される三菱 新型「ミラージュ」の注目点だ。

以前は「気になる性能」といえば最高出力や最大トルク。さらにさかのぼれば最高速度だったが、今は燃費だろう。その先頭を走るのがコンパクトカーと軽自動車。三菱 ミラージュはこのツボをしっかりと押さえている。まさにコンパクトカーの「燃費スペシャル」。

ライバル車のJC08モード燃費を挙げると、「マツダ デミオ 13スカイアクティブ」が25km/L、「日産 マーチ 12X」が23km/L、「トヨタ ヴィッツ 1.3F スマートストップパッケージ」が21.8km/L。

これらライバルと比較しても、新型 ミラージュの27.2km/Lはダントツで、スズキの軽自動車「MRワゴン エコ」と等しい。それどころか、ハイブリッドカー「ホンダ フィットハイブリッド」の26.4km/Lにも勝る。三菱渾身の低燃費開発が実を結んだのだ。

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三菱 新型 コンパクトカー「ミラージュ」新型車解説/渡辺陽一郎

三菱 ミラージュ/渕脇レイナの診察しちゃうぞ!

三菱自、新型「ミラージュ」発売 -燃費は「27.2km/L」でガソリン車トップ-

小ぶりなボディの「ミラージュ」に対抗するライバル車は

三菱 ミラージュ[プロトタイプ] 1.0リッター 直列3気筒 DOHC MIVECエンジン三菱 ミラージュ[プロトタイプ] INVECS-III CVT

三菱ミラージュに搭載されるエンジンは直列3気筒の1.0リッター DOHC。吸気側に可変バルブタイミングシステムを組み込んだMIVECエンジンである。海外向けのミラージュでは1.2リッター版も用意されているが、国内は1000ccのみの設定と割り切られた。組み合わされるトランスミッションは副変速機構を組み合わせた無段変速ATのCVT。エンジン、CVTともに徹底的に抵抗を低減させ、効率の向上を図っている。

ボディサイズは全長が3710mm、全幅が1665mm、全高が1490mm。ミラージュと入れ替わりに販売を終える予定のコンパクトカー「三菱 コルト」やトヨタ ヴィッツなどと比べるとひとまわり小さい。日産 マーチとの比較では、70mm短く、25mm低く、全幅は等しい。いっぽう「トヨタ パッソ/ダイハツ ブーン」よりは全長が70mm長いという関係にある。このマーチとパッソの2車種がミラージュの直接的なライバル車と考えていいだろう。

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軽自動車並みの軽量ボディとエンジン技術の磨き上げで低燃費を達成

三菱 ミラージュ[プロトタイプ] 運転席・コックピット[内装色:ブラック&アイボリー(2トーン)]

ボディの軽量化も徹底的に行った。ボディには高張力鋼板を多用して、エンジン、CVT、サスペンションや内装の部材まで、さまざまな部分を軽く造っている。

その結果、ベーシックグレードの車両重量は870kg。ムーヴよりは60kgほど重いがタントよりは60kgほど軽く、軽自動車と同レベルの数値だ。マーチに比べて80kg、パッソと比較しても40kgほど軽い。各部の摩擦を減らして軽量化も徹底させ、アイドリングストップを併用することで、27.2km/Lを実現させている。

ここまで軽くすると安っぽいクルマを連想するが、質感は低くない。特にインパネの周辺は、最近のコスト低減の著しいコンパクトカーに比べると、むしろ上質だ。デザインは平凡(よく言えば「シンプル」)だが、パネル間の隙間が詰められ、ていねいに仕上げられた。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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