三菱 パジェロディーゼル 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二/オートックワン編集部
20年前より進化しながらも変わらない、優れた走破性能と乗り心地の良さ
新しいパジェロ ディーゼルターボのATレバーをDレンジに入れて軽くアクセルを踏んでみると、1,500回転付近でも十分な駆動力が発揮されて、2.3トン近いボディを悠々と加速させる。
さらにアクセルを深く踏み込めば、ボディの前側がグワッと持ち上がってさらに駆動力が沸き上がり、最大トルクが発揮される2,000回転に達すると、加速が力強さを増す。最高出力が発揮される3,500回転までは、ディーゼルの高いトルクを満喫できる回転域だ。
3,500回転を超えると速度の上昇に伸び悩みが見られるが、ATのシフトアップは3,900~4,000回転付近で行われ、20年前のディーゼルターボに比べると高回転域での引っ張りも利く。
環境性能だけでなく、動力性能も次元の違うエンジンに成長した。
コーナリングやレーンチェンジでは、ボディの重さを意識させる。左右方向の傾き方が大きく、速度を高めて曲がると、外側に位置するフロントタイヤが歪みやすい。レーンチェンジでは、揺り返しが拡大して、後輪の接地性が削がれやすい。
こういった挙動は、ボディが重く重心の高いオフロードSUVの宿命。優れた走破力と引き替えになる欠点だが、ライバル車のランドクルーザープラドは、設計が新しいこともあって舗装路における走行安定性を大幅に引き上げた。
パジェロは旧態依然とした印象を受けるので、次期型では大幅なレベルアップを果たすだろう。
もっとも、乗り心地については、オフロードSUVらしくサスペンションの伸縮性が優れ、とても快適だ。前輪駆動ベースになった都会派SUVとは異なり、悪路の走破力も抜群に高い。優れた走破性能とゆったりした乗り心地は、20年前に憧れたパジェロと同じく、SUVの真骨頂だと感じさせる。
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