三菱 デリカミニの実燃費はどれくらい? 燃費が悪くても売れる3つの理由とは

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三菱 デリカミニに一目惚れをしたものの「実は燃費が悪い?」「ライバルと比べてどうなの?」などが気になり、購入まで一歩踏み出せずにいませんか?

この記事では、デリカミニのカタログ燃費とユーザー投稿による実燃費をまとめました。

さらに、燃費に影響を与える要因やライバル車との燃費比較、デリカミニが売れている理由も解説。購入検討中の方は必見です!

目次[開く][閉じる]
  1. 三菱 デリカミニとは? 主な特徴
  2. 気になる燃費は? デリカミニのカタログ燃費
  3. 実際はどうなの? デリカミニの実燃費
  4. ライバルと比べて劣る? ライバル燃費比較
  5. 燃費で劣ってもデリカミニが選ばれ続ける3つの理由
  6. 走破力と個性を求めるならデリカミニがおすすめ

三菱 デリカミニとは? 主な特徴

2023年5月に発売された三菱 デリカミニは、「カッコかわいい」デザインと「アウトドア×4WD」を前面に打ち出した個性的な軽ハイトールワゴンです。

デリカミニは、軽スーパーハイトワゴンらしい広い室内空間にSUVテイストあふれるデザインを採用しています。

ノーマルエンジン車とターボエンジン車の2種類があり、それぞれ2WDと4WDの駆動方式を選択可能です。

特に4WDモデルは、専用装備となる165/60R15サイズの大径タイヤと専用ショックアブソーバーにより、安心で快適な走行性能を重視。その名称の由来である「デリカ」にふさわしい、アウトドアテイスト満載の軽SUVとなっています。

大径タイヤによる見た目の迫力や高い走行性能が魅力のデリカミニですが、一方で燃費性能が気になるでしょう。ここからは、デリカミニの燃費性能について詳しく解説していきます。

気になる燃費は? デリカミニのカタログ燃費

アクティブに使えるデリカミニだからこそ、日々のガソリン代は気になるところですよね。まずは公式のカタログ燃費(WLTCモード)から、その実力を探っていきましょう。

デリカミニのWLTCモード燃費は17.5km/L~20.9km/Lです。

WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路といった実際の走行シーンを想定した国際的な燃費測定方法で、以前のJC08モードより実燃費に近い、信頼できる数値です。

それでは、グレードやパワーユニットごとの燃費を詳しく見ていきましょう。

グレードパワーユニット駆動方式WLTCモード燃費
G

ノーマル

2WD

20.9km/L

4WD

19.0km/L

G Premium

2WD

20.9km/L

4WD

19.0km/L

T

ターボ

2WD

19.2km/L

4WD

17.5km/L

T Premium

2WD

19.2km/L

4WD

17.5km/L

※WLTCモード燃費は2025年6月時点のもの

グレードによる違い:なし

デリカミニは、ベーシックグレードと上級グレードによる装備の違いはあるものの、上下グレードによる燃費の違いはありません。

パワーユニットはノーマルエンジンの「G」とターボエンジンの「T」、そしてそれぞれに快適装備を充実させた上級グレード「G Premium」「T Premium」が設定されています。

表の通り、「G」と「G Premium」、「T」と「T Premium」の燃費は全く同一。つまり、燃費の数値を気にすることなく、純粋にデザインの好みや装備の充実度でグレードを選べるというわけです。

2025年4月に追加された特別仕様車「T Premium Limited Edition」と「G Premium Limited Edition」も同様です。

パワーユニットによる違い:あり

デリカミニの走りのキャラクターを決めるのが、2種類のパワーユニットです。どちらもモーターが走りをアシストする「マイルドハイブリッド」を搭載しています。

ノーマルエンジン仕様(G / G Premium)

街乗りメインなら、ノーマルエンジン仕様がおすすめです。発進や加速の際にはモーターが賢くアシストしてくれるので、ストップ&ゴーの多い市街地でも驚くほどスムーズ。

日常の運転に十分なパワーを持ちながら、WLTCモードで19.0~20.9km/Lという燃費を実現しています。

ターボエンジン仕様(T / T Premium)

高速道路での合流や、坂道、追い越しなどで余裕のある走りを求めるなら、ターボエンジン仕様が最適解。

アクセルを踏み込めば、最高出力64馬力(47kW)、最大トルク100N・mの力強い加速を行います。このパワフルさは、たくさんの荷物を積んで出かけるアウトドアシーンでこそ真価を発揮するでしょう。

それでいてWLTCモード17.5~19.2km/Lという燃費を両立しています。

駆動方式による違い:あり

デリカミニを語る上で欠かせないのが、駆動方式の選択です。

もちろん、燃費だけをみれば2WDに軍配が上がります。しかし、デリカミニの4WDはただの4WDではありません。

滑りやすい雨や雪の日の路面はもちろん、キャンプ場の未舗装路やワインディングでも、車体をグッと安定させてくれるフルタイム4WDを採用。

さらに、専用の大径タイヤと、悪路の衝撃を巧みにいなす専用開発のショックアブソーバーを装備しています。

燃費の差を補って余りある「安心感」と「走る楽しさ」が、デリカミニの4WDには詰まっているのです。

これこそが、兄貴分である「デリカ」から受け継いだ冒険心。デリカミニというクルマを最大限に楽しむなら、4WDは断然おすすめの選択肢と言えるでしょう。

実際はどうなの? デリカミニの実燃費

カタログの数字も大事ですが、本当に知りたいのは「実際に走ったらどれくらいなのか」ではないでしょうか。ここでは、オーナーたちの“生の声”とも言える実燃費データを見ていきましょう。

ユーザーから投稿された実際の燃費データを収集・集計し、公開しているウェブサイト「e燃費」に掲載されているデータによると、デリカミニの実燃費は以下の通りです。

グレード駆動方式WLTCモード燃費実燃費(平均)
G/G Premium

2WD

20.9km/L

19.32km/L

4WD

19.0km/L

14.85km/L

T/T Premium

2WD

19.2km/L

15.8km/L

4WD

17.5km/L

15.21km/L

※データは2025年6月時点のものです。実燃費は運転スタイルや道路状況で大きく変わるため、あくまで参考としてご覧ください。

カタログ燃費とのギャップが生まれる理由

表を見ると、実燃費はカタログ燃費よりも少し低い数値になっているのがわかります。これはデリカミニに限らず、どんなクルマにも起こりうることです。

その理由はとてもシンプル。カタログ燃費は、決められた一定の条件下で測定される“車のポテンシャルを示す理想の数値”だからです。

一方、私たちが実際に走る道は、渋滞があったり、信号で何度も止まったり、急な坂道があったりします。夏の暑い日にエアコンをガンガン効かせたり、家族や友だち、たくさんのキャンプ道具を積んで坂道を登ったりすれば、当然クルマはより多くのエネルギーを消費します。

カタログ燃費との差が大きい「Gグレード 4WD」

最もカタログ燃費との差が大きかったのは、ノーマルエンジンを積む「Gグレード」の4WDモデルです。これは、デリカミニのコンセプトである「アクティブな軽スーパーハイトワゴン」という個性が大きく影響していると考えられます。

4WDを選ぶユーザーは、キャンプ、釣り、スキーといったアウトドアレジャーでの使用を想定していることが多いでしょう。つまり、市街地だけでなく、山道や未舗装路を走ったり、多人数乗車で重い荷物を積んだりする機会が多いと推測されます。

GグレードのNAエンジンは、平坦な道では十分な性能ですが、こうした負荷の大きい状況では、どうしてもアクセルを深く踏み込む場面が増えてしまいます。その結果、エンジンが高回転になり、燃費が悪化しやすいのです。

デリカミニらしいタフな使い方をするユーザーが多いからこそ、このグレードの実燃費は伸び悩む傾向にあると言えるでしょう。

「Tグレード」はカタログ燃費との差は小さめ

一方、ターボエンジンを搭載する「Tグレード」は、2WDと4WDの実燃費の差がノーマルエンジンほど大きくありません。これは、ターボエンジンが持つパワーの余裕が理由として考えられます。

4WD化による重量増や走行抵抗の増加に対しても、ターボの力で比較的スムーズに加速できるため、ノーマルエンジンほどエンジンを回さずに済みます。

特に高速道路を使った長距離移動などでは、その恩恵を感じやすく、燃費の悪化が抑えられる傾向にあります。

また、力強い走りを求めてターボ車を選ぶユーザーは、加速性能を活かした運転をする機会も多いため、2WDでもノーマルエンジンに比べて実燃費の達成率が少し低い数値になっていると考えられます。

ライバルと比べて劣る? ライバル燃費比較

さて、ここで気になるのがライバルたちの存在ですよね。

軽スーパーハイトワゴンは、各社がしのぎを削る大激戦区。燃費性能に優れたライバルたちと比較することで、デリカミニならではの立ち位置がより鮮明になります。

今回は代表的なライバルとして、ホンダ N-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タントのカタログ燃費(WLTCモード)を見てみましょう。

車種2WD4WD
デリカミニ

19.2~20.9km/L

17.5~19.0km/L

N-BOX

20.2~21.6km/L

18.4~19.4km/L

スペーシア

21.9~25.1km/L

19.8~22.4km/L

タント

21.2~22.7km/L

19.6~21.4km/L

※数値は2025年6月時点のもの

表の数字だけを見ると、デリカミニはライバルに対して一歩譲ります。

ホンダ N-BOXとの燃費比較

軽自動車の王者として君臨するN-BOXのWLTCモード燃費は18.4〜21.6km/L。

驚くべきは、マイルドハイブリッドのようなシステムに頼らず、エンジンの効率を極限まで高めるなど、クルマとしての基本性能の高さでこの数値を実現している点です。

まさに優等生と呼ぶにふさわしい一台です。

スズキ スペーシアとの燃費比較

燃費性能で選ぶなら、スズキのスペーシアが軽スーパーハイトワゴンのトップを走ります。そのWLTCモード燃費は、なんと19.8〜25.1km/L。

この驚異的な低燃費の秘密は、スズキが得意とするマイルドハイブリッドシステムによるもの。減速時のエネルギーを電力に変えて貯め、貯めたエネルギーを使って加速時にモーターを動かしてエンジンを助けることで、ガソリン消費を抑えています。

ダイハツ タントとの燃費比較

ダイハツのタントもまた、19.6〜22.7km/Lという優れたWLTCモード燃費を誇る実力派です。

ダイハツ独自の効率化技術「イーステクノロジー」を磨き上げ、きめ細やかなエンジン制御を行うことで、ライバルに引けを取らないトップクラスの低燃費を実現しています。

使い勝手の良さに加え、お財布へのやさしさも両立した人気モデルです。

燃費で劣ってもデリカミニが選ばれ続ける3つの理由

燃費の数値だけならライバルに軍配が上がるかもしれません。それでも、なぜ多くの人がデリカミニに心を奪われ、選び続けているのでしょうか?

その答えは、燃費というモノサシだけでは決して測れない、3つの大きな魅力にあります。

1. 唯一無二の存在感!「カッコかわいい」デザインの魅力

デリカミニが多くの人を惹きつける最大の理由、それは間違いなくこのデザインでしょう。

スクエアでタフなシルエットは、まぎれもなくアウトドアの血統を感じさせます。しかし、半円形のLEDが印象的なヘッドライトは、まるで大きな瞳のようで、どこか人懐っこい愛嬌のある表情を作り出しています。

巷にあふれるクルマとは一線を画す、この「カッコよさ」と「かわいらしさ」の奇跡的な融合。見るたびに気分が上がり、所有する喜びに満たされる、そんな魅力があります。

2. これぞ本物の証。兄貴分譲りの「圧倒的な悪路走破性」

デリカミニのエンブレムは、単なる飾りではありません。それは、悪路走破性という「デリカのDNA」を受け継いだ本物の証です。

4WD仕様は、2WDとは別次元の作り込みがされています。

ゴツゴツした道でも安定性を生む大径タイヤと、路面からの衝撃を巧みに吸収する専用開発のショックアブソーバーを装備。そして、その駆動力を常に4輪へ最適に配分するフルタイム4WDシステムが、心臓部として機能します。

雨でぬかるんだキャンプサイトも、雪が降り始めた山道も、デリカミニならためらう必要はありません。どんな道でも臆することなく走れる安心感こそ、デリカミニの強みです。

3. 遊びも日常もパーフェクト! 軽スーパーハイトワゴンの機能性と実用性

どんなに冒険心にあふれていても、日常の使い勝手が悪ければ意味がありません。その点も、デリカミニはよくできています。

駐車場が狭くても隣を気にせず乗り降りできる後席スライドドア、乗る人の足元を広々と確保できる後席ロングスライド、そして大きな荷物もラクラク積める多彩なシートアレンジ。

軽スーパーハイトワゴンとして求められる機能を、もちろん全て備えています。

平日は家族の頼れるパートナーとして、そして週末は遊びの最高の相棒となる、懐の深い一台でしょう。

走破力と個性を求めるならデリカミニがおすすめ

デリカミニは、アクティブな軽スーパーハイトワゴンをコンセプトとして、広々とした室内空間と力強い走りを融合させた軽スーパーハイトワゴンです。

小動物のような可愛らしいフロントデザインが人気となっていますが、4WDはオフロードでも安心して走れる本格的な4WDという二面性もあります。

燃費だけなら他の軽スーパーハイトワゴンが候補になるでしょうが、個性を大事にする人には、デリカミニを候補に挙げることをおすすめします。

三菱/デリカミニ
三菱 デリカミニカタログを見る
新車価格:
196.5万円290.7万円
中古価格:
143万円371.8万円

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ブラックビーン
筆者ブラックビーン

国産車ディーラーにて新車販売、販売マネージャー、新人教育等を歴任 個人でのクルマ遍歴も新車、中古車を問わず人並み以上 その経験を活かして10年ほど前からWEBサイトでの自動車関連のライティングを開始 YouTube動画など幅広い分野でユーザー目線での車の魅力を伝えています記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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