三菱 デリカD:5 公道試乗|先代も嫉妬!? 変わったのは顔だけじゃない!(1/3)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:和田 清志
従来型と新型、乗り心地や運動性能は雲泥の差
新型三菱デリカD:5は大胆なフェイスリフトばかりが話題になっているけれど、その質感向上にこそ驚くべきクルマだ。ひとことで言えば従来型と現行型の乗り心地や操作性には「トラック」と「新幹線」くらいの違いがある。
今回のモデルチェンジはプラットフォームの刷新をしておらず、エンジニアリング的にはフルモデルチェンジとは言えない。しかし三菱開発陣的はかつてダイムラー・クライスラーと共同開発した「GSプラットフォーム」に未だ十分なポテンシャルを感じており、これを徹底補強することでデリカD:5を生まれ変わらせた。
いかついフロントマスクにはちゃんと意味がある
具体的にはA・B・Cピラーやテールゲート開口部の全周を環状に囲むような骨格を新調し(リブボーンフレーム)、フロントセクションには衝突安全対策として高エネルギー吸収構造と高耐力キャビン構造を採用した。
ちなみにいかついフロントマスクはバンパーフェースも歩行者脚部保護のために考え抜かれた形であり、歩行者頭部保護対策としてエンジンとボンネットの間に衝撃吸収スペースをきちんと確保したり、フェンダーパネルの樹脂化やヒンジ構造の見直しによって衝撃を和らげる構造を採用している。
先代オーナーも嫉妬するほどの乗り心地!?
走りではフロント回りの剛性向上によって、サスペンション剛性も先代に比べて僅かに引き上げられたという。それだけでなくフロントスプリングの傾斜角を見直したから、剛性を上げてもこれがスムーズに伸縮するようになった。
ストラット式サスペンションのロワアームブッシュも操舵に影響する前側部分の硬度を高め、後ろ側の大きなブッシュで衝撃を緩和する仕様に細かく変更。さらにリア・ショックアブソーバーはシリンダー径をφ30mmからφ32mmへと拡大し、走破性だけでなくその乗り心地まで改善されたというのである。
その効果は走り始めから如実に表れている。もし先代オーナーが新型を運転したら、あまりのスムーズな操舵フィールや現代的な乗り心地の良さに、大きく嫉妬するのではないかと思う。
>>新型デリカD:5にPHEVが設定されない理由[次ページへ続く]
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