三菱 デリカ D:5 新旧比較│唯一無二のオフローダーミニバン、12年分の進化を検証(2/5)
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:茂呂 幸正・和田 清志
三菱 デリカ D:5│内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較
先代デリカD:5は2007年デビューということで、どうしても古さを感じさせていたのが内装だ。
しかし、新型デリカD:5は同社のプレミアムSUVであるアウトランダーPHEVに共通する水平基調の「ホリゾンタルアクシス」というコンセプトに基づいた、走行時には車体姿勢が掴みやすく、ワイド感にも寄与するインストルメントパネルを採用。10.1型という大型ディスプレイのナビゲーションにも対応している。
シート表皮もダイヤモンドステッチを採用し、随所にソフトパッドやステッチをあしらって質感も大幅に向上しているほか、メーターもデザインを一新し、より上質な雰囲気を醸し出している。シートアレンジこそ従来型と同等だが、シートバックポケットにスマートフォン用のポケットが追加されるなど、使い勝手の面での向上が見られる。
一方で、オートエアコンの操作パネルが従来のダイヤル式からボタン式になった点は評価が分かれるところ。普段使いのミニバンとして使うユーザーには歓迎されるかもしれないが、SUV的に使うユーザーは冬用のグローブをしたままでも操作できるダイヤル式の方が使いやすいハズ。ここはメーカーが考える(買ってもらいたい)ユーザー層に変化が見られた証かもしれない。
●進化度数:5点(順当に進化した)
三菱 デリカ D:5│前後席の居住性比較
基本的にはマイナーチェンジとなるため、前後席の居住性に大きな違いはないというのが実のところだ。しかし、シート表皮の変更に伴いクッションも見直されているのか、座り心地は新型が上回っているように感じた。
また、静粛性の向上やサスペンションの見直しといったところを総合的に判断すれば、若干居住性は向上していると言える。
●進化度数:3点(比べてようやく気づくレベル)
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