打倒パナメーラ! メルセデス AMG GT 4ドアクーペはAMG史上最も過激な4ドアだ!【ジュネーブショー2018】

待望のAMG GT4ドアは、ほぼコンセプトモデルのままで登場!

ジュネーブショー2018のメルセデス・ベンツ/AMGのブースは、フルモデルチェンジされたばかりのAクラスや、マイナーチェンジながら大きくアップデートされたCクラスを含めて見どころが多く、大きな賑わいを見せていたが、主役といえるのはここで初公開となったメルセデスAMG GT 4ドアクーペ。何せ展示されているクルマの周りから人の輪がなくなることがなかったのだ。

AMG GT 4ドアクーペは、いうまでもなくメルセデスAMG独自開発のスポーツカーであるAMG GTの4ドア版。そのスタイリングは、2017年のジュネーブショーでお披露目されて話題になったAMG GT 4ドア・コンセプトほぼそのまま、市販に向けて細部に手を加えたといった印象だ。

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大人5人とゴルフバックを乗せ、快適な移動が可能

見慣れたパナメリカーナ・グリルから後方に向かって、低くうずくまったようなフォルムが続いている。その姿は、大人4人が楽々移動でき、テールゲートの下にゴルフバッグ2つを簡単に飲み込めそうな荷室があることが俄には信じられないくらい、美しいシルエットを描いている。

実際のところ、2座か3座かを選べるリアシートの2座仕様に座ってみたのだが、一般的なセダンと較べれば視覚的な面で少々圧迫感はあるものの、実際の居住スペースとしては充分な広さがあって、収まってしまえば快適。さすがに身長180cmを超えた大柄な人が乗り込むとヘッドクリアランスに余裕はなさそうだったが、スタイリッシュなクーペであることを考えれば相当に実用的といえる部類だろう。

AMG GTといえば驚くほど長大なノーズを持ったスタイリングが特徴的なのだが、この4ドア版はそこまで派手なロングノーズ・スタイルではなかった。ホイールベースの長さは、およそ30cmプラスと聞いた。ということは、2ドア版AMG GTよりもほぼ同じホイールベースを持つAMG E63をベースに開発が進められたと考えた方がしっくりくる。ただし、クルマのテイストはパフォーマンスの方向性はAMG GTそのものだよ、ということなのだろう。

トップグレード63Sのエンジン出力は639ps/91.8kgmを発揮

それが証拠にパワーユニットは、車体が重くなっている分を軽々カバーできそうなほどのパワーとトルクが与えられている。用意される63S、63、53の3つのグレードの上ふたつはAMG謹製の4リッターV8ツインターボを搭載しているのだが、63Sは639ps/91.8kgmというこのエンジンの最も高いチューニングが与えられていて、中間グレードの63でも585ps/81.6kgmという2ドアクーペの最高峰であるGT Rと同じスペック。

そしてエントリー・グレードとなる53は、3リッター直6に電動コンプレッサーによるマイルド・ハイブリッド・システムがセットされ、システム合計では457ps/78.5kgm。

しかも駆動は全モデルがAWDシステムの4マティックで、リア・ホイール・ステアがV8モデルには標準装備、直6モデルにもオプションで備えることが可能。トップ・グレードの63Sには、何とドリフト・モードまで備わっているという。メルセデス・ベンツ、そしてAMGの歴史の中で、最も過激な4ドア・モデルになっていることが簡単に想像できる。

やはりそのパフォーマンスに関心のある人が多かったようで、現場スタッフに「どのくらい速いの?」なんて訊ねてる人の姿も見掛けたが、「トップ・グレードでは0-100km/hが3.2秒、最高速は315km/hだよ」という答えを返されて興奮していた。……気持ちは解る。うん、早くドライブしてみたい。

[Text:嶋田 智之 Photo:ダイムラー]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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