SUVモデル「Mクラス」が名前も新たにリニューアル／「メルセデス・ベンツ GLE 350 d 4MATIC Sports」試乗レポート(3/4)
- 筆者： 今井 優杏
- カメラマン：茂呂幸正・島村栄二
先代「Mクラス」はアメリカマーケットのニーズを受けて誕生
実はこれまでのMクラスおよび今回のGLEは、アメリカ生産のモデルとなる。
マーケットの要望を受け、アメリカで生まれたMクラスは、それはそれはアメリカンなクルマであった。え、これ「エスカレード」だっけ？みたいな、目隠しされて乗り込んだらちょっとメルセデスらしさには程遠い、やたらに鷹揚すぎる乗り味を持っていた。
柔らかいアシはコーナリングでロールしまくり、ライントレースというよりは荷重でじわっと曲げて行く性格に加え、アクセルもブレーキもややダル。ああアメリカンSUVってこんな感じよね、と、複雑な日本の狭い足柄山あたりのワインディングでは閉口した記憶がある。
歴代モデル同様にGLEも北米生産だが、アメリカンな印象は影を潜めた
しかしその辺GLEは、同じアメリカ産ながらしゃっきりしたメルセデスらしさを手に入れた。
サスペンションはロールを生かす性格こそ残されていて、連続したギャップ（高速道路の継ぎ目とか）にふわふわと反応するあたりにはMクラスらしさの残り香を読み取ることができるのだが、揺り返し自体はしっかりと収束させて、まとまりを良くしてある。
コーナリングもその揺り返しの影響を受けないため至極リニアに切って行けるようになっているから、以前よりもずいぶんスポーティーになった。
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自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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