SUVモデル「Mクラス」が名前も新たにリニューアル/「メルセデス・ベンツ GLE 350 d 4MATIC Sports」試乗レポート(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正・島村栄二
ディーゼルを感じさせないジェントルかつシルキーな感触
踏んで行く際、最初のひと転がりからしばらくだけはややルーズ。スロットル開度に対してラグを持たせながらぬるっと進み始めるイメージだが、これは燃費との両立もあるのだろう。いざ速度にさえ乗ってしまえば、ディーゼルならではの懐深い、背中を押されるようなパワフルなトルクがそこかしこにふんだんに用意されている。
だというのに、どんな速度域に至ってもドライバーが受け取る印象は完全にジェントルなのだ。坂道を駆け上がって行くとき、高速道路の合流で、また追い越しをするとき。
ディーゼルエンジンが唸りを上げなければいけないようなタフなシチュエーションでも、その咆哮はあまりにシルキー。完璧に車内に保たれた、完全無欠のフラット感は決して破綻しない。
メルセデス自慢のクリーンディーゼル「BlueTEC」
GLEにはメルセデスが誇るクリーンディーゼル「BlueTEC」エンジンが搭載されているのだが、もはやお家芸のコモンレールシステムや電子制御式の可変ターボチャージャーなど燃焼技術を駆使しており、繊細によく回るトルクフルなもの。そのエンジンの美味しいトコロ、花道を生かすのに貢献しているのが尿素水溶液「AdBlue」を使用した触媒技術だ。
排出ガスにこれを吹きかけることで有害物質と化学反応を起こさせて水と窒素に還元し、有害なNOx(窒素酸化物)を削減するというもの。大容量で効果も高いが、尿素タンクが必要となるため、大型車にしか向かないシステムでもある。
GLEはその巨体を生かしてこれを搭載させることで、どうしてもNOxが出てしまう領域の燃焼で得られる、特有のガッツリ系トルクを殺すことなく走りに生かすのだから、踏み心地がいいエンジンであることは間違いない。ちなみに燃焼自体でも有害物質を抑える工夫はなされ、欧州および日本の厳しい排ガス規制に、高いレベルで適合している。
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