メルセデス・ベンツ EQC 試乗レポート|電気自動車であってもしっかりメルセデス・ベンツの味(1/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:佐藤 正巳
かつてはBクラスやスマートにEVモデルがあったが、量産モデルとしてはメルセデス・ベンツ初となる電気自動車、EQCが日本に上陸した。ツインモーター4WDの生み出す強烈な加速と、Sクラスに匹敵する上質な乗り味、さらに違和感なく乗ることができる完成度の高さなど、GLCオーナーである河口 まなぶ氏がレポートする。
「やっぱりメルセデス!」と思わず膝を叩きたくなる走りが、しっかりとそこに実現されていた。ついに日本上陸を果たし、公道で試す機会を得たメルセデス・ベンツ初の電気自動車であるEQCは、まさにそう表現できる1台だった。
そう、電気自動車になってもやっぱりそこには、メルセデス・ベンツの味が具現化されていた、というわけだ。
筆者は既に今年の5月にノルウェーのオスロで開催された国際試乗会でこのEQCを走らせており、その走りをして「Sクラスに匹敵する」とも評している。なぜならばEQCは、車両重量が2495kgとほぼ2.5tのヘビー級なので、重さを活かした高級車と同じような極めて優れた乗り心地を実現している。加えて最高出力408ps、最大トルクは765Nmという特に目を見張るトルクがあるスペックによって、ボディの重さを感じさせない、静かで滑らかで力強い印象を存分に伝えてくる。それだけに、その乗り味走り味はまさに、Sクラスに近いものがある、といえるわけだ。
そしてこの印象は今回日本で試乗しても不変だったし、日本の道路で走らせたらその仕上がりの良さが以前よりもさらに極まっており、その完成度の高さをしてもまさに、常に抜かりのない「メルセデスらしさ」を感じたのだ。だから冒頭のように、「やっぱりメルセデス!」と思えたのだった。
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