メルセデス・ベンツ 新型Aクラスセダン海外試乗|オーソドックスな4ドアセダンがデビュー(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
Aクラスファミリーに新たな仲間が追加!
日本でもようやくヴェールを脱ぎ、2018年10月に発表会が行われたメルセデス・ベンツの新型Aクラス。
納車は12月(しかも「早くて12月」だっていうウワサ!)だというのに、受注開始とともに発注が800台を越えたというから凄まじい。と同時に、「いや、そりゃそうだろ」とも思う。
現行型Aクラスは、ここ日本でも大ヒットを果たした。
それまでのまるっこいMPV的癒し系ルックスから若々しいスポーツハッチスタイルへ大胆にキャラ変し、「小さなクルマ=安いクルマ」という既成概念を覆したリッチな作り込み+アグレッシブな走り+ダウンサイジングターボで燃費に貢献+先進安全装備、と「今コンパクトカーに求めるアレコレ」をギュッと濃縮したのだ。
そんなAクラスの、待望のフルモデルチェンジは、実に華麗に行われた。
乗り換え組である既存オーナーはもちろん、これから新たに購入を考えている顧客見込み層にとっても、魅力的すぎるニュースは満載だろう。
事実、私はすでにこの新型に試乗しているけれど、単なる正当進化だけに留まらず、「Hey!メルセデス」で起動する車載型AI「MBUX」をはじめ、内外装の質感や走行性能系の進化も凄まじく、新型Aクラスの仕上がりは相当なレベルにある。こりゃ売れて当然。12月まで待つの全然アリだって。
…な~んてことは国際試乗会レポートですでに以前、2本も記事にしているので、そちらをご参照いただくとして。
●関連記事:
■メルセデス・ベンツ 新型Aクラス試乗レポート|現行型オーナーが“ヤバイ”と唇をかみしめるほど見事な仕上がり
■メルセデス・ベンツ 新型Aクラス試乗レポート|新機能”MBUX”を使ってみれば、近未来の音がする!
そんな話題沸騰中のAクラスファミリーに、早くも新しい仲間が追加されることになり、アメリカ・シアトルでの国際試乗会に参加するチャンスを得たのでレポートしよう。
Aクラスセダンだ。
あれ?セダンタイプなら5ドアのCLAシューティングブレークと、4ドアクーペのCLAがあるんじゃ?なんて思ったアナタ。そうなんです、新型ではなんとCLAよりも先に、Aクラスファミリーとしては初となるオーソドックスな4ドアセダンが用意されることになったのだ。さらにインタビューしたところによると、CLAがセダンに統合されたわけではなく、今後もCLAの販売は続ける、との回答。メーカー内でカニバること必至なのに、敢えて出すのは何故か?
さらに、そもそも、どうしてメルセデス・ベンツがアメリカで試乗会を?そう思ったアナタ。いい観点です!
新車の発表はどのメーカーにとってもその後の販売を占う大事なイベント。そこで各自動車メーカーの国際試乗会チームは趣向を凝らしたロケーションを毎度用意し、ジャーナリストやエディター、カメラマンなどメディアを迎えるのだけど、今回のシチュエーションは画ヅラやルートの豊富さだけで選ばれたわけではないらしい。さらに、ある深い意味を内包していたのだ。
実はこれほどまでに大成功を納めた現行型Aクラス、ハッチバックスタイルのそれは北米には導入されていない。
なぜならば、北米でハッチバックやスポーツワゴンは売れないから、という至極シンプルな理由。アメリカという場所はある種異様に保守的でガラパゴスなマーケットで、ピックアップトラックを含むSUVとセダンしか売れないという特殊な嗜好を持っている。これまでにメルセデス・ベンツから北米に導入されたAクラスベースのモデルはCLAと、そしてコンパクトSUVであるGLAのみ。
というわけで、売れればデカい人数を誇る北米において、Aクラスプラットフォームの拡大はマストであったということだ。
アメリカ人は特に、クルマにプラスアルファの価値を求める人種だと言われている。そんな人々にも響くよう、Aクラスセダンは単に優れた走行性能に甘んじるだけでなく、眼を見張るほどのインテリアの豪華さや(ぶっちゃけミニSクラスって言ってもいいと思う)、これまたSクラス相当のADAS(先進運転支援システム)など、過剰とも思える演出に満ちた、派手なセールストークを展開している。
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