新型デミオの数少ない弱点!?ショックアブソーバーを“リーズナブルに”改善!(3/3)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田恵一
施工結果は・・・大幅な改善によってさらに「楽しい」クルマへ
施工は、ショックアブソーバーを[外す]→[加工する]→[装着する]という手順で、所要時間は車によっても異なりますが、おおよそ2時間半~3時間といったところ。
デミオから外したショックアブソーバーを見て、意外だったのが銘柄。「KYB」でも「ショーワ」でも「トキコ」(現日立オートモーティブ)でもなく、見慣れないタイ語が。タイ語なのでタイ製な訳ですが、あらゆるショックアブソーバーを見ている喜多見氏によれば「造りなんかを見るとトキコに似ているんで、トキコのタイ法人のものではないか」とのこと。
私はタイという国が好きですし、品質にも問題はなさそうなのでネガティブなことは思いませんが、日本国内の雇用、内需といった意味では複雑な気持ちになってしまいました。
施工が終わればシェイクダウン(試運転)です。まず喜多見さんがハンドル握るので、私はあまり座ることのないリアシートに。施工前は路面の大きな凹凸を通過する際に突き上げとまでは言わないにせよ鋭さのようなものを感じることがありましたがそれが大幅に減り、リアシートに乗る人も快適な長距離ドライブが楽しめそうです。
運転してみても乗り心地はリアシートと同じような改善が感じられ、心で「よっしゃー!」と叫びます。
さらにネオチューンの方向性通り、ハンドリングもショックアブソーバーの動きがスムースになったおかげか荷重コントロールなどとも呼ばれる車の前後左右の動きがコントロールしやすくなったほか、デミオの美点であったライントレース性のよさもさらに磨きが掛かり、コーナーではロールを上手く利用しタイヤを地面にしっかりと接地させグイグイと曲がるようになり、さらに運転して楽しい車となりました。
これなら、冒頭で述べたハンドリングの問題を感じることも今後はないのではないかと思います。
とてもリーズナブルなので、ノーマルの乗り心地に不満を持つ方へぜひ!
これだけの効果があって、ダンパー加工費は(車や仕様によって異なりますが)おおよそ2万円~4万円台、脱着工賃が2万円として、7万円くらいで施工できてしまうというのはとてもリーズナブルではないでしょうか。
また、デミオ以外の車で考えると「乗り心地が悪い車でも純正のショックアブソーバーが複筒式であればネオチューンができ改善が期待できるので、それ以外が魅力的ならば乗り心地の悪さは費用と引き換えにその車を買わない理由からは外すことができる」、何年か愛着を持って乗ってきた車であれば「劣化したショックアブソーバーをリフレッシュでき、かつその車が蘇る様子を楽しめる」というメリットも大きいです。
いいこと尽くめのネオチューン、「千葉までは行けない」という方もいらっしゃると思いますが、こちらのように関西より北の本州ではあればネオチューンを施工してくれる代理店も増えていますし、ショックアブソーバーを施工店に送って施工してもらう通信販売もありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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