マツダ CX-5に後席の広さ以外、オーナーの不満はほとんどなし! ガチ所有者が期待する新型CX-5は値上げなしの据え置き価格

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2022年度にも登場する見込みのマツダ CX-5だが、現行モデルも堅調なセールスを記録している。とくにディーゼルモデルが支持されているワケだが、今回は現行CX-5を愛用するガチオーナーが現行モデルに対する不満、そして新型CX-5に期待することを直撃! 結論から言えば現行モデルに対する不安はごくわずかであり、新型モデルにはその良さとコスパを重視して欲しいということ。果たしてその真相はいかに!?

目次[開く][閉じる]
  1. 現行CX-5の車検代は4万円以下だった! 維持費を抑えるにはメンテナンスパックがやっぱりオススメ
  2. ディーゼルのネガを検証! CX-5のディーゼルは短距離走行でも無問題
  3. 【CX-5オーナーが語る不満】後席の狭さと乗り心地の硬さ
  4. 【CX-5が語る評価ポイント】燃費の良さと運転の視野しやすさがイイ
  5. 新型CX-5は後輪駆動で内装の質感も大幅アップ! そして価格は据え置きを希望

現行CX-5の車検代は4万円以下だった! 維持費を抑えるにはメンテナンスパックがやっぱりオススメ

もう3年か……。つい先日、新車で購入してはじめての車検を迎えたマツダ CX-5。驚いたのは、車検に関連してディーラーから請求された金額はたったの3万9000円だったこと。

しかも、ここにはエアコンフィルターの交換とか撥水洗車などちょっとしたオプションメニューを含めての金額。この安さはちょっと驚かずにはいられない。

一般的には初回車検といえば“10万円くらいが相場”だろう(クルマの重さなどで変わってくるけれど)。今回、どうしてこんなに安く済んだかと言えば、きちんと理由がある。大きな理由は2つだ。

ズボラな人必見! メンテナンスパックはやっぱりトータルで考えると付けるべき

ひとつは、メンテナンスパックに加入していたので基本整備の費用がかからなかったことだ。

新車購入時につけるメンテパックは賛否両論あるし、「自分で探して安くやる」という人はそのほうがリーズナブルになるだろう。でも、半年ごとの定期点検が無料で受けられるから安心してクルマに乗れるうえに、オイル交換なども全部面倒を見てくれる。

だからボクみたいにずぼらなユーザーにとってはメリットが大きい。国産車だと、メンテパックの料金もそれほど高くないし(都度ごとにディーラーで費用を払うよりも割安)。入っていてよかった。

ディーゼル車検討勢必見! CX-5のディーゼルモデルは重量税が免税

もうひとつは、初回車検時に収める重量税が「免税」となることだ。

「車検は高い」と言われるけれど、修理や消耗品交換を除けば、金額のほとんどは「自賠責保険」や「重量税」といったクルマの維持に関する費用だったりする。その“2大巨頭”のうち、重量税を払わなくて済んだのは大きい。

ところで、なぜ重量税を払わなくて済んだか。それは愛車がディーゼルエンジン搭載車だから。次世代エネルギー車両として税金の優遇措置があり、初回車検時の重量税も免税となるのだ。

ディーゼルのネガを検証! CX-5のディーゼルは短距離走行でも無問題

というわけで、ボクの愛車は3年落ちとなった、2018年モデルのマツダ「CX-5」。ディーゼルエンジンを搭載した「XD Lパッケージ」というグレードだ。

それまでマツダ プレマシーに乗っていて、もしも新型プレマシーが登場していたらそれに乗り換えていたと思うけれど、現実には登場しなかったのでCX-5に乗り換えた。

CX-5を選んだ理由は、まず自動車ライターとして“ディーゼルエンジンを積んだクルマ”を所有してみたいと思ったから。「ディーゼルは短距離走行の繰り返しに不向き」とか「短距離走行ばかりだとエンジン内に煤がたまる」なんて聞いたことがある人もいると思うけれど、実際はどうなのか? を自分自身で試してみたかったから。

ちなみにウチの場合は子どもの送り迎えやスーパーへの買い物がおもな使い方なので1回が5キロにも満たない走行の繰り返しなかりだけど、いまのところ問題は何も起きていない。

加えて、とりあえずトレンドのSUVを日常で使って良し悪しを感じておきたいというのもあった。まあ、それは「流行に乗ってみた」、いや「流行に流されちゃった」と言い換えてもいいと思う。

>>マツダ CX-5とCX-8のディーゼルエンジンはイイとこ尽くめじゃない!? 長距離運転向きだが、ガソリン車より手厚いメンテナンスが不可欠だ

【CX-5オーナーが語る不満】後席の狭さと乗り心地の硬さ

一番の不満は後席の足もとスペースの狭さ

さて、今回の編集部からの原稿オーダーは「CX-5の不満と新型モデルへの進化の期待」ということだけど、3年間を振り返ってみると“これぞ”という不満はなかなか思い浮かばない。

あえて「もうちょっとこうだったら……」といえば、後席の足もととラゲッジスペースがもっと広ければうれしいけれど(どちらも3列目を倒したプレマシーより狭いのです…)、マツダはそんな人のための選択肢として「CX-8」を用意しているのだから文句を言うのは筋違いだろう。

このところマツダではCX-8の売れ行きが好調であるが、きっとボクのようなニーズが少なくないのだと思う。

>>【マツダ CX-5とCX-8内装比較】似ているようで別モノ! 最大の違いはシフト位置とシフト周辺の質感で、圧倒的にCX-8がオススメだった

乗り心地が硬い! タイヤを交換すれば見事解消

ちょっとした路面の段差でゴツゴツくる、マツダ車の定番ともいえる乗り心地の硬さは……正直言ってすぐに慣れた。妻からのクレームもなかった。

そして、その原因がタイヤの硬さ(マツダ車用の純正タイヤはステアフィールにおいてハンドル切り始めのキビキビ感を演出するために硬めの構造なのです)にあることは明確だったから、タイヤを某社のオールシーズンタイヤに変えたらすっかり解決。

マツダ車を買ったら、タイヤチューニングの余地ありですぞ!

>>大ヒット中のマツダ CX-5だが、オーナーからは不満の声も! そのワケは大型化されたモニターの使い勝手にあった【みんなの声を聞いてみた】

【CX-5が語る評価ポイント】燃費の良さと運転の視野しやすさがイイ

全幅1800mm強と大きいが、慣れれば女性でもラクラク運転

CX-5が納車されたとき、実車を初めて見た妻から「こんな大きなクルマを買うなんて聞いてない!」というクレームが入った。まあ「CX-5を買う」と伝えてはいたので嘘はついていないが。

4545mmの全長はともかく、1840mmの全幅は確かにそれまで乗っていたプレマシーに比べると大きい。しかし1週間ほどすると「慣れた」とのこと。行動範囲の中に1カ所だけある“枠が小さめの駐車場”以外は気にならないそうだ。

燃費がいいのはもちろん、給油回数の少なさがイイ

ディーゼルエンジンは燃費が良く、街乗り中心で平均燃費は12km/L前後。軽油だから燃料代も安い。

しかしこれは意外にも燃料代というよりも「ガソリンスタンドへ行く回数が減った」として妻の満足度が高い。セルフのガソリンスタンドへ行くこと自体が面倒なことのようだ。

トルクフルなディーゼル車は扱いやすさも見事

あと、先日の車検の時のこと。代車として借りたガソリン車を運転した妻は「思ったように加速していかない」と困惑していた。どうやらディーゼル車は、一度乗るとその大トルクを当然だと思い込んで、ほかのクルマだと物足りなくなってしまうから気を付けなければならないようだ。

インテリアの質感も高いし、意外に値段も安い(ディーゼルの「Lパッケージ」でCX-30との差額は50万円ほどだけど残価設定ローンで考えるともっともっと縮まる)。

ここまで読んでもらえば想像がつくと思うけれど、ウチのファミリーにとってCX-5の満足度はとても高い。だって、ウィークポイントを書けと言われているのに、それが出てこないほどなんだから。

新型CX-5は後輪駆動で内装の質感も大幅アップ! そして価格は据え置きを希望

そんなCX-5ユーザーのボクが、今後登場するであろう新型CX-5に期待することはなにか?

それはひとつだけ。「価格の大幅アップだけは避けてほしい」ということ。

世の中には「マツダ車って高い」という人もいるけれど、装備と価格をライバルと見比べてみればよくわかるはず。

CX-5って、単純に価格だけ見ると高いように見えるけれどライバルより装備が充実しているからかなりコスパがいいんです。

後輪駆動ベースになるといわれている次期モデルは、おそらくもっとカッコよくなって、もっとインテリアが上質になるだろう。

だけど、その結果が「高くなって買えなくなってしまった」になってしまうと残念過ぎる。多少の価格アップは仕方ないとしても、できるだけキープしてもらえるとうれしいなあ……。

【筆者:工藤 貴宏】

マツダ/CX-5
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新車価格:
291万円422.5万円
中古価格:
54.9万円428.8万円

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工藤 貴宏
筆者工藤 貴宏

クルマ好きが高じて在学中から自動車メディア業界に足を踏み入れ、気が付けば四半世紀。自動車雑誌編集者から編集プロダクション勤務を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。自動車関連の雑誌やウェブで活躍している。モットーは「そのクルマは誰を幸せにするのか」。使い勝手などユーザー目線の記事を得意とする。永遠のスポーツカー好きで愛車はフランス製のホットハッチとディーゼルエンジンを積んだSUV。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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