[試乗]マツダが「CX-3」発表後わずか10ヶ月で一部改良を実施した本当の理由とは(4/4)

[試乗]マツダが「CX-3」発表後わずか10ヶ月で一部改良を実施した本当の理由とは
マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎 マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎 マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎 マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

足回りにも地道な改善の手が入った

マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎

足まわりでは、乗り心地が改善されている。

従来型も密度感が伴って不満はさほどなかったが、突起の乗り越え時の突き上げ感が市場から指摘されていた。売れ筋の18インチタイヤ装着車が硬めに感じるという声も聞かれた。

そこでフロントサスペンションに装着されたボディの傾き方を制御するスタビライザーを少し細くして、ショックアブソーバーの減衰力も低めに設定している。

となれば乗り心地が良くなる代わりに、カーブを曲がる時にはボディの傾き方が拡大するが、改良後はショックアブソーバーの反応を早めた。ボディの傾きが従来に比べて早期に発生する。

路面からの突き上げ感や粗さが抑えられ、乗り心地も良くなった

マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎

新旧モデルで同じ路面を走ると、少し大きめのデコボコで突き上げ感の違いが分かった。具体的にいえば、カーブの手前などで、注意喚起のために舗装がゼブラ状になっている路面だ。ここを通過する時は、タイヤが路上をバタバタと細かく跳ねる動きになりやすいが、改良後は突き上げ感や粗さが抑えられた。

快適になった代わりに、前述のとおりカーブではボディの傾き方が少し拡大するが、挙動の変化が穏やかに進むから不安を抱きにくい。

むしろ従来のCX-3は、スカイアクティブ・テクノロジーを使った今日のマツダ車の中では、グリップバランスが少し後輪寄りだった。高速道路などで安心感が高い半面、マツダ車としては少し曲がりにくい印象だったが、改良後はボディの傾き方が最適化されたこともあり、車両を前下がりの姿勢にして回り込みやすい。

かなり突き詰めた細かな話だが、現代のクルマは全般的に走行性能が高まった。運転の楽しさとか、走りの良さで他メーカーをリードしようとすれば、CX-3のような地道な改善が求められるのだろう。

i-ELOOPはセットオプションから単品装着になるも、設定価格はむしろ割高に

マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎

価格は従来と同じで、売れ筋の「XDツーリング」は6速AT、6速MTともに前輪駆動の2WDが259万2000円、4WDは281万8800円だ。ナチュラルサウンドスムーザーが標準装着された分だけ割安になったが、i-ELOOPのメーカーオプション価格は従来と同じ6万4800円だ。つまりナチュラルサウンドスムーザーとセットオプションになっていた時と同額になる。この装備を加えるとJC08モード燃費が0.2km/L向上するが、以前よりも相対的に割高で装着しにくくなった。「デミオ XDツーリング」もこの装備を同価格でオプション設定するが、全車に標準装着すべきだろう。

マツダ 新型 CX-3(2015年末 一部改良モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎

それにしても、ここまで走りにこだわった変更を施したところを見ると、今後のマツダ車には期待が持てそうだ。

特に低価格の1.3リッターエンジンを積んだデミオの走りが改善されるとメリットが大きい。価格が150万円以下のコンパクトカーは、居住性、積載性、安全装備、燃費などに力を入れると、どうしても走行安定性や乗り心地が下がるからだ。その意味でデミオは現時点でも優れた部類に入るが、さらに良くなれば、幅広いユーザーにマツダ車の商品力が高まったことをアピールできる。ライバルメーカーも、好ましい刺激を受けるに違いない。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正]

 マツダ 新型 CX-3 XD Touring[2WD] 主要諸元

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全長x全幅x全高:4275x1765x1550mm/ホイールベース:2570mm/最低地上高:160mm/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動[FF]/車両重量:1260kg(1240kg)/エンジン種類:「SKYACTIV-D」直列4気筒 ターボチャージャー付 DOHC 16V 直噴ディーゼルエンジン/総排気量:1498cc/最高出力:105ps[77kW]/4000rpm/最大トルク:27.5kgf-m[270N・m]/1600-2500rpm/トランスミッション:SKYACTIV-DRIVE:6速オートマチックトランスミッション(SKYACTIV-MT:6速マニュアルトランスミッション)/燃料消費率:23.0km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:215/50R18 92Vタイヤ/メーカー希望小売価格:2,592,000円[消費税込み]

※( )内は6速MTモデル

《掲載写真はCX-3 XD Touring L PAckage(2WD/ボディカラー:セラミックメタリック/黒革内装仕様)》

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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