レクサス IS350 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:吉澤 憲治(編集部)
和風内装色で日本ウケを狙う
ボディはフロントグリル、前後バンパー、リアコンビランプ、アルミホイール、ドアミラー等が、リデザインされている。といっても、全体的なイメージはあまり変わらない。むしろインテリアのほうが変化は大きい。安っぽいという声もあったセンターパネルが落ち着いた色調になり、カーナビのモニターを縁取るシルバーのトリムも上質になったからだ。
ボディカラーにブロンドやセーブル、内装色にはブラウン&エクリュと、茶系のコーディネイトがチョイスに加わったこともニュースだ。茶といえば床の間や土塀の色でもあり、白壁や瓦屋根などのモノトーンとともに日本人が慣れ親しんできたカラー。わが国のユーザーから歓迎されるはずだし、海外受けもよさそうだ。
グレードはIS250/350ともに標準仕様、バージョンL、バージョンSの3タイプ。途中で追加されたバージョンIが消滅した代わりに、バージョンLはラグジュアリーに、バージョンSはスポーティにと、差別化を明確にしたのだという。サスペンションや電動パワーステアリングを各車種に合わせてチューニングしなおすとともに、バージョンSはリアサスペンションメンバーのブッシュ取り付け高さを変更して、フラットなロール姿勢を目指したそうだ。
もちろんISにはこれ以外に、5L V8エンジンを積むIS Fという特別仕立てが存在するが、Fは昨年秋にデビューしたばかりということもあり、マイナーチェンジはセンターパネルのデザイン変更ぐらい。価格を含めて別格なので、今回はフツーのISの進化を確認すべく、バージョンSよりも変更幅が大きいというIS350バージョンLに乗った。
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