カーリースが「やめとけ」といわれる理由は?利用するうえでの注意点を解説

  • 筆者: MOTA編集部
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“車のサブスク”の普及とともに認知が広がりつつあるカーリースですが、ネットではカーリースに対してネガティブな意見を見かけることがあります。

なぜカーリースには否定的な意見が多いのでしょうか。カーリースが「やめとけ」といわれる理由を紹介するとともに、カーリースならでは魅力も解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. カーリースが「やめとけ」といわれる4つの理由
  2. カーリースのメリット
  3. カーリースが不向きな人の特徴
  4. カーリースが向いている人の特徴
  5. デメリットを知ってカーリースを賢く利用しよう!
  6. カーリースに関するよくある質問

カーリースが「やめとけ」といわれる4つの理由

カーリースにネガティブなイメージがある理由は、次の4つが考えられます。それぞれの理由について解説します。

カーリースが「やめとけ」といわれる理由

  • 途中解約ができない
  • 走行距離制限があ
  • 返却時にお金がかかることがある
  • 車をカスタムできない
  • 途中解約ができない

    カーリースは原則、契約期間中にほかの車には乗り換えられません。途中解約をすると違約金が発生します。そのため車の購入と比較すると自由度は低いです。

    特別な事例(契約期間中の病気・死亡など)以外では、一般的に途中解約は認められません。

    どうしても途中解約をしたい場合は、違約金の支払いが生じます。ここで指す違約金とは、契約期間で支払われていない残金の一括返済です。契約している会社によって、違約金の計算方法や途中解約の決まりは異なるので契約前かならず確認をしましょう。

    途中解約や違約金のリスクを回避するポイント

  • 無理のない期間で契約する
  • 任意保険や車両保険などに加入しておく
  • なんのためにカーリースを利用したいのかを考える
  • カーローンを組むのと同じように、契約時の詳細や内容を細かくチェックすることで、トラブルを回避できます。

    走行距離制限がある

    リース会社によっては、走行距離の制限を設けている場合があります。

    万が一、走行距離を超過した場合は超過分に応じた金額を支払わなければなりません。超過分の支払いは返却時に精算することになります。

    年間走行距離の目安

    近所の買い物(スーパーなど)

    3,000km~5,000km未満(最大)

    レジャーなど

    7,000km~10,000km未満(最大)

    旅行や長距離ドライブなど

    10,000km~15,000km未満(最大)

    通勤や通学など

    20,000km~(最大)

    走行距離に制限がある理由は残価(残存価値)設定があるためです。カーリースは返却時にどれくらいその車に価値が残るのかを計算したうえで貸し出されます。

    想定した走行距離を超えてしまった場合、部品の劣化や故障するリスクが高くなってしまいます。そうなると車の価値が下がりかねないため、走行距離に制限を設けています。

    ですが、契約満了時に車がもらえるのであれば走行距離を心配する必要はありません。MOTA新車リースでは最後に車がもらえるサービスを提供しています。返却する必要がないので車検に通る範囲内であれば好きなだけカスタムも楽しめます。

    契約形態はカーリースですが自家用車と同じように利用できるので、気兼ねなくドライブを楽しめます。

    返却時にお金がかかることがある

    カーリースの場合、契約満了時に支払いが発生することがあります。返却時にお金がかかる理由はおもに2つです。

    残価の精算

    前述しましたが、カーリースの契約満了時に借りていた車の価値がどれくらい残っているのかを計算したうえで月額料金を設定しています。

    リース会社があらかじめ、車の価値が必要以上に下がらないために設けていた制限を超えてしまうと、想定以上に車の価値が下がるおそれがあるため、返却時に精算を求められる場合があります。先ほど説明した走行距離制限の超過などがこれに当たります。

    原状回復費用

    リース車は貸し出し前と同じように綺麗な状態で返却する必要があるため、車体にキズやヘコみがある場合は修理費用を支払わなければなりません。

    キズが大きければそれだけ修理費もかかります。返却時にそういった支払いをしなくてもいいように普段から安全運転を心がけておきましょう。

    車をカスタムできない

    一般的にカーリースは車のカスタマイズができません。あくまでも、一時的に借りている状態のため、カスタムは認められていないのです。ですが下記のような場合はカスタムが認められることもあります。

    ・純正オプションで変更する

    ・カスタマイズをすることで安全に走行できる(身体的な障害を抱えているなど)

    ・原状回復できる範囲でカスタマイズ

    返却前提でリース車をカスタムする必要性がある場合は、かならずリース会社へ事前に相談をしてください。

    カーリースのメリット

    ここまでカーリースのデメリットを解説しました。

    ここまで読んでカーリースに対して不安を感じた方も多いのではないでしょうか。しかし、カーリースならではの魅力もあります。ここからはカーリースのメリットについて紹介します。

    カーリースならではメリット

  • 頭金や初期費用がかからない
  • 税金の手続きがいらない
  • 車検費用を気にしなくていい
  • 定額だから支出を把握しやすい
  • 頭金や初期費用がかからない

    カーリースはカーローンとは違い、「頭金」や「初期費用」などが基本的に必要ありません。

    カーローンは、車両価格の1〜2割を初期費用として支払います。その点、カーリースは頭金などの初期費用がかからないため、仮にまとまった資金がなくても月額料金のみで車を利用することができます。

    税金の手続きがいらない

    カーリースでは月額料金に自動車税などの諸費用が含まれているため、別途税金の手続きが発生することはありません。

    車を所有するとローンの返済とは別に自動車税や重量税、自賠責保険料などの税金が発生します。一般的にこういった法定費用を車の利用者(所有者)が支払う必要があるものの、カーリースの場合はリース会社が車の所有者となるため手続きなどもありません。

    自動車に関わる税金は次のとおりです。

    環境性能割(自動車取得税廃止)

    取得価格に課せられる税金で燃費性能に応じて変動する(購入時に支払う)

    自動車重量税

    自動車重量に応じて課せられる税金(車検時に前払い)

    自動車税・軽自動車税

    排気量によって課せられる税金(毎年5月頃、所有者に届く)

    定額料金を支払うだけで車を所有できるので、税金関係の手続きなどが不要な点は大きなメリットといえるでしょう。また納付手続きなどもしなくていいので、手間がかからない点も魅力的です。

    車検費用を気にしなくていい

    カーリースでは車検費用をカバーするプランを用意しているサービスもあります。

    車検費用は、ホンダ N-BOX EXで算出すると次のようになります。(初回車検の場合)

    法定費用(重量税)※エコカー減税 50%減

    3,700円

    法定費用(自賠責保険料)

    26,760円

    法定費用(印紙代)

    18,000円

    車検基本代金(点検・整備費用など)

    10,000~50,000円

    一般的に初回車検の費用として、これらの金額がかかることが想定されます。法定費用については車種による変動はありますが、車検代は整備費用や点検代、事務手数料など車検を受ける場所によって異なるため、あくまで想定される金額です。

    カーリースの場合はこれらの費用が月額料金に含まれています。そのため、車検の時期に備えてまとまったお金を用意する必要もありません。

    定額だから支出を把握しやすい

    カーリースの月額料金には車両価格に加え、自動車税や車検費用などが含まれているため、まとまったお金を用意する必要もなく、毎月の支払いが定額になるので支出も把握しやすいでしょう。

    カーリースが不向きな人の特徴

    ここからはカーリースに不向きな人の特徴について紹介します。

    カーリースが不向きな人の特徴は?

  • 今後生活環境が変わる可能性がある人
  • 走行距離が極端に多い人
  • カスタムを楽しみたい人
  • 今後生活環境が変わる可能性がある人

    遠距離または海外への転勤やお子さまが生まれる予定があるなど、これから生活環境が大きく変わる可能性がある場合は、カーリースの利用はあまりおすすめできません。

    カーリースは原則、途中解約が認められないため、転勤で車が不要になったからといって売却することはできません。

    また、お子さまが生まれる予定がある場合は、子どもが成長するにつれて車の買い替えを検討する必要が出てくるかもしれません。

    リースは基本的に7年や11年など長期契約することが多いので、簡単に車を買い替えるのが難しいといった理由もあります。

    走行距離が極端に多い人

    走行距離に関しては、カーリースのサービスや契約内容によって異なります。

    MOTAカーリースのように最後に車がもらえる場合は、契約満了後にお客さまの車になることが前提となっているため、走行距離に制限がありません。

    ですが、契約後に車を返却することが前提となっているサービスの場合は、走行距離に制限が設けられていることが多いです。リース会社や契約プランにより異なりますが、だいたい1ヶ月あたり1,000〜2,000kmが制限の目安とされています。

    走行距離が1ヶ月あたり1,000〜2,000kmを超えるという人は、最後に車がもらえるサービスを利用するか、新車または中古車の購入を検討されたほうがいいかもしれません。

    カスタムを楽しみたい人

    契約満了後に車を返却することが前提となっている場合は、カスタムが認められていないことがあります。

    なぜなら返却後にリース会社が中古車として売却したり、中古車リースとして再度貸し出すことを想定しているためです。

    カスタムをしてしまうと、現状回復に時間やお金がかかるほか、場合によっては売却価格に影響が出てしまう可能性もあります。

    ただし、これは返却を前提としている場合です。走行距離と場合と同じように、最後に車がもらえる場合は、カスタマイズをしても問題はありません。契約前にカスタマイズしてもよいか、しっかりと確認するようにしてください。

    カーリースが向いている人の特徴

    ここからはカーリースに向いている人の特徴について紹介します。

    カーリースが向いている人の特徴は?

  • 車の出費を定額にしたい人
  • 車のメンテナンスや車検が不安な人
  • 7〜11年など長期の支払いでも問題のない人
  • 一定期間で新しい車に乗り換えたい人
  • リース料を経費に計上したい人
  • 車の出費を定額にしたい人

    カーリースの大きな特徴のひとつが毎月定額である点です。車両本体価格や諸費用を加えた総額をリース契約期間で割った金額が月々のリース料となるため、支払いは常に毎月定額となります。

    先々の出費も把握しやすいため、家計管理が楽になるといったメリットもあります。また、頭金などの初期費用も不要なため、まとまったお金がない人でも車を所有することができます。

    車のメンテナンスや車検が不安な人

    月々のリース料には、あらかじめ車検費用なども含まれているため、定期的に訪れる車検に合わせてお金を用意する必要もありません。

    車をはじめて所有する人などは、車検やメンテナンスに関して、不明点も多く不安を感じることもあるかと思います。カーリースであれば、自分でメンテナンス先の工場などを探す必要もありません。

    ただし、基本的に整備工場はリース会社指定となるため、お客さまが自由に整備工場を選べない点には注意が必要です。

    7〜11年など長期の支払いでも問題のない人

    リース会社によってリース年数は異なりますが、一般的にカーリースの契約は7年、9年、11年で契約される人がほとんどです。事実、MOTAカーリースでも約7割の人が11年リースで申し込まれます。

    リース期間が長くなるほど、リース料は安くなるのでそういった理由で、11年を選ばれる人が多いのだと思います。

    ですが11年というと、それなりに長期間の返済となります。そのため、長期間でも問題なく返済し続けられるかどうかは非常に重要なポイントとなります。

    今後、「給与が下がってもいいから転職を考えている」や「休職の予定がある」といった人は、一度リースの利用を再検討したほうがいいかもしれません。

    また、リース期間は途中で変更することができないため、契約期間に関しては事前にしっかりと考慮しておく必要があります。

    一定期間で新しい車に乗り換えたい人

    リース会社によっては、3年や5年で次の車へと乗り換えることができるプランを提供しているところがあります。

    短期間で新しい車へと乗り換えられるので「色々な車に乗りたい」という人には向いていると言えるでしょう。

    リース料を経費に計上したい人

    リース料金は経費として計上することができるので、法人や個人事業主の人にも大きなメリットがあります。

    商用車や社用車を購入した場合の費用は、減価償却として数年にわけて計上することになりますが、リースであれば減価償却をする必要もないので、経費の手続きを簡略化することにもつながります。

    デメリットを知ってカーリースを賢く利用しよう!

    ネットではカーリースに対し否定的な意見が多いことは事実です。

    ですが、カーリースにしかないメリットもたくさんあることをお分かりいただけたかと思います。大事なことはメリットとデメリットを把握したうえで、自分にとって最適な選択をすることです。

    最後に車がもらえるなど、ローンを利用した時と変わらずに車を所有することもできます。毎月の支払いを定額にできる点もカーリースならではの魅力です。

    ぜひカーリースを検討している方は、MOTA新車リースをご利用ください。

    カーリースに関するよくある質問

    カーリースに関する情報を知ると、より知りたくなることが増えていくかもしれません。

    ネガティブなイメージも払拭できるようなメリットがたくさんあります。ここでは、カーリースに関してのよくある質問について解説します。

    カーリースの審査基準について

    カーリースを利用する時は、「審査」に通ることが必要です。審査ではリース会社、金融機関(銀行、信用金庫など)で車を貸し出しするために、利用者の支払い能力がどれくらいあるのかを確認します。

    リース会社を経営していくためにも、レンタル料金を回収する必要があり、損害を発生させないために必要です。

    必要書類

    ・免許証

    ・住民票の写し

    ・印鑑証明書

    ・契約書

    ・車庫証明

    主に次の内容で審査をします。

    ・年齢

    ・年収、職業(勤め先)、雇用形態、勤続年数

    ・保有資産(住居・車など)

    ・信用情報、債務履歴

    ・債務状況

    上記の結果から、収入と支出のバランスを保って支払い続けられるかを審査します。仮に、審査に落ちた場合は車種を変更したり、保証人を立てたり、などの対策を行うことで通りやすくなる可能性があります。

    カーリースの審査についてもっと詳しく知りたい人は「カーリースの審査基準は?審査時のポイントや対処法をご紹介」をチェックしてみてください。

    ボーナス払いなしはできる?

    カーリースでは、契約期間後の残価を予想して月額料金を設定しています。月額料金には、車検代・自動車税などの車にかかる維持費なども含めて算出するのが一般的です。

    ボーナス払いを併用することで月額費用を抑えられます。リース会社によってはボーナス払いに対応していないサービスもあるので、申し込む前に確認するようにしてください。

    また、「カーリースはボーナス払いなしでも契約できる! 月額料金を抑えるポイントを解説」では、ボーナス払いあり・なしによるそれぞれのメリットやデメリットを解説しています。

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    MOTA編集部
    筆者MOTA編集部

    MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

    樺田 卓也 (MOTA編集長)
    監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

    自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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