事故を減らすためにも先進運転支援システムを活用すべし! 最新のモデルに備えられている便利なシステム6つ
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:トヨタ/日産/スバル/ダイハツ/スズキ/MOTA編集部
新型車にはさまざまな機能が存在する。先進技術を利用してドライバーの認知・判断・操作をサポートし、安全を支援するシステムを搭載する先進安全自動車(ASV)と呼ばれるものがあるほど。こうした機能は事故を未然に防ぐだけでなく、普段の運転が楽にできることもある。
しかし、実際に使用してみなければ分からないことも多い。今回はそんな先進運転支援機能をいくつか紹介したい。
追突事故などの被害を回避、軽減する衝突被害軽減ブレーキ
まずは事故の被害を軽減、予防するものから解説しよう。車両同士で起きる事故で最も多いのが追突事故。そんな追突事故の被害を軽減、回避することを目的とした先進安全装備が衝突被害軽減ブレーキだ。
衝突被害軽減ブレーキはクルマの前方に取り付けられたセンサーが前走車や障害物を検知し、衝突の危険が高まると警報音やディスプレイ上の警告灯で知らせ、回避行動を促す。ドライバーが回避行動を行わない場合、ドライバーに代わって自律自動ブレーキを作動させるというもの。
とっさの判断が迫られる状況で、すぐに正しい判断ができる人ばかりではない。その際にもシステムが代わりにブレーキを作動させるため、事故の被害軽減につながる便利な機能だ。
うっかりミスによる事故を防ぐペダル踏み間違い時加速抑制装置
次に紹介するのはペダル踏み間違い時加速抑制装置だ。誤発進抑制制御機能とも呼ばれている。
例えば駐車場への入出庫の際、出入り口に設けられているゲートの手前などでチケットやお金を入れている際にうっかりブレーキから足が離れてしまい、慌ててブレーキを踏もうとしてアクセルべダルを踏み、急加速したことによって歩道にいた人がはねられるという事故も発生している。
こうした操作ミスを防ぐために用意されるのがペダル踏み間違い時加速抑制装置だ。
車載センサーが障害物を認識している状態で誤ってアクセルペダルを踏み込んだ場合に警告音でドライバーに知らせるとともにエンジンの出力を抑え、数秒間、急発進を抑制する。衝突が避けられない場合には自動的にブレーキ制御が行われるものもある。
こちらは後付けタイプのものも市販されているため、手持ちのクルマにこうした機能が付いていないものにも用意することができる。
車線からのはみ出しを知らせて事故を予防する車線逸脱警報装置
また、車線逸脱警報装置も多くのクルマに搭載されている機能の一つだ。
運転している最中にエアコンを操作したり無意識のうちにハンドルが動いてしまうことがある。クルマが車線をはみ出しそうになった時に警告し、正しい位置に戻ることを促すことで安全運転に寄与するシステムだ。
クルマの前部に取り付けられたカメラセンサーが道路上の白線を認識して警告するが、こちらは車線が消えている箇所などでは使用できないこともある。
ドライバーの第3の目に! 死角からの接近を知らせる後側方接近車両注意喚起装置
ボディサイズによっても異なるが、運転席に座っているとミラーからでも見えない死角が左右後方にある。
後側方接近車両注意喚起装置は、死角にクルマがいる際にドライバーに知らせることで目視の不足によって事故を未然に防ぐというもの。
センサーはクルマの後部側方に取り付けられ、運転者の死角にあたる斜め後方のクルマを検知、気づかずに車線変更しようとした際に警告音などで危険を知らせる。
夜間の歩行者検知をアシストする自動切替型前照灯
最近ではオートライトを備えたクルマも増えているが、自動切替型前照灯も便利な機能だ。夜間走行ではハイビームが基本。しかし、前走車や対向車を眩惑しないようロービームと切り替えながら使用することが多いが、自動切替型前照灯は切り替え忘れを防ぎ、前方視界の確保を支援する。
クルマの前方に取り付けられたカメラセンサーによって周囲の明るさを認識して状況に応じてロービームとハイビームを切り替えるというもの。ハイビームによって歩行者の発見を早め、夜間の事故防止効果が期待される。
長距離運転の疲労を軽減! 車間距離を一定に保つACC
最後に紹介するのは、長距離運転では欠かせないという人も多いであろうアダプティブクルーズコントロール(ACC)だ。
ACCは高速道路などを利用し、長距離を走行する場合、前走車との感覚を自動的に維持して走行できるもの。クルマの前方に設置されたセンサーが前走車を認識してアクセル、ブレーキ操作を自動で行うことで車間距離を一定に保つ。ドライバーのアクセル操作によって加速、ブレーキで追従走行を解除することができるほか、隣の車線から割り込まれた場合にも適正な車間距離を確保するために減速も行う。
アクセル、ブレーキ操作はシステムによっても感覚が異なるが、最近ではベテランドライバーが運転しているような自然な操作感で制御するものも登場してきているため、かなり便利だ。
また、これは運転者の疲労軽減だけでなく、安全な車間の確保や渋滞が起きやすいサグ部(道路が下り坂から上り坂に切りかわる部分)での減速を防ぐ効果もある。
こうした機能を備えたクルマであっても安全運転を心掛けることが第一!
6つの機能を紹介したが、こうした機能を備えたクルマに乗っていても慢心は禁物。優秀なシステムも増えてはいるが、必ずしも事故を防げるわけではないことをしっかりと認識し、運転する際には認知・判断・操作を確実に行い、安全運転を心がけることが第一だ。
【筆者:MOTA編集部】
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