【おすすめ3選】車のコーティング剤とは? | 人気商品の解説からワックスとの比較まで(1/3)
車のコーティング剤とは
新車で購入したときはピカピカだったボディ。時間の経過とともに艶がなくなっていく・・・。なんてことありませんか。
艶がなくなる主な原因は汚れです。ガレージ内で保管していれば、ホコリぐらいですが、屋外に出ると雨をはじめ排気ガスから飛散ススや油分。鳥の糞、樹液、鉄粉など様々な要素が、塗装面を汚します。これを付着したまま放置すると、ボディがくすんでしまうだけでなく、雨が降ったあとにシミになったり、水垢などの原因となるのです。
また、汚染物質が塗装面に残り続けると塗装面自体に悪い影響を及ぼし、汚れの除去だけでなく、塗装面の修復にもなりかねません。
この様々な汚れからボディの塗装面を守ってくれるのが、ワックスやコーティング剤と呼ばれる商品です。車のコーティング剤は、愛車のボディに艶を出し、さらにキズなど有害物質から保護してくれるメンテナンスグッズです。
以前は車のボディを磨いて艶を出す道具というと、カーワックスが主流でした。しかしカーワックスは手軽な作業で艶が出るものの、雨などで簡単に落ちてしまうというデメリットがありました。
そこで1980年代頃から登場したコーティング剤は車に艶が出るだけでなく、雨に降られたとしても簡単に流れ落ちないというメリットがあります。しかも、コーティングしておくとボディにキズが付きにくいという特徴もあります。
車のコーティング剤にはシリコン系とガラス系があります。シリコン系は比較的安い価格で艶が出るのですが、効果の持続期間が3~6カ月と比較的短いのが特徴です。
一方のガラス系はキズが付きにくく、一度コーティングすると1年以上は効果が持続します。ただし、シリコン系に比べてガラス系のコーティング剤は価格が高くなるのがデメリットと言えるかもしれません。
大切な車をいつまでもピカピカにするだけでなく、ボディの塗装面を守ってくれるコーティング剤について説明しましょう。
そもそもコーティング剤って必要?コーティング剤を使うメリットとデメリット
コーティング剤のメリット
車のボディをコーティングしておくメリットは、まずはボディに艶を出しピカピカと輝かせることです。ボディの塗装面に皮膜を作ることで艶をだします。加えてコーティングを施行することによって車の塗装面が保護されるため、ボディカラーの色あせを防ぐことができます。
また、一度コーティングしておけば、水洗いの洗車だけで一定期間汚れを落とすことができる効果があるのでメンテンスが簡単になります。また洗車機に入れても洗車キズが付きにくいという特徴があります。
先ほども書きましたが、空気中には様々な物質が浮遊していて、それらが付着した状態で放置すると、汚れるだけでなく、車の塗装面を傷めてしまうことがあります。それを防ぐことがコーティング剤を使用するメリットと言えます。
さらにコーティング剤によっては擦り傷などを修復してくれる効果のある商品もあります。気に入った愛車のボディカラーをいつまでも輝かせるためにはボディのコーティングは必要なメンテナンスなのです。
コーティング剤のデメリット
コーティング剤を使用するデメリットは費用と時間がかかることでしょう。自分でコーティングする場合はコーティング剤を購入する費用と作業を行う時間が必要となります。さらにコーティング剤が乾くまでの間、雨に濡れないように注意しなければならないので、作業する場所の確保も必要でしょう。
一方自分でできないという人はコーティングの専門業者を探すことになります。プロに任せるとなれば、費用は自分で作業する場合の数倍から数十倍かかることになります。しかも車を数日預けなければなりません。
愛車のボディのメンテナンスにどれくらい費用と時間を割くことができるのかで考えないといけません。最近ではネットでもコーティングの専門業者を検索できますし、自動車ディーラーやカー用品店でも行っていますので、かなり身近になりました。
車のコーティング剤とワックスとの違いを比較
車のボディの艶を出すという効果では同じカーワックスとコーティング剤。この2つの商品は一体何が同じで何が違うのでしょう。
ここではカーワックスとコーティング剤の違いを艶、撥水性、耐久性、作業の手間、そして価格という5つの項目で比較してみました。まず、カーワックスの成分について紹介しましょう。
カー用品店などで販売されているカーワックスは固形、半練り、液体の3種類があります。それぞれ塗装面に皮膜を形成して艶を出し、ボディを保護します。その皮膜の原料となるのが、カルナバと呼ばれる植物性の樹脂です。このカルナバは主に南米大陸に生息する椰子科の植物の葉からとれる天然素材です。カルナバ自体は硬い樹脂なので、これを溶剤や添加剤に溶かしたものがカーワックスなのです。
カルナバは一般的に5等級にわかれていて、1級(号)と数字が若い方が純度は高くなり、透明感のある皮膜が形成されます。一般的なカーワックスは石油系の物質でカルナバを溶かすため、長期にわたっての保護は期待できません。皮膜の中に石油系の物資が残り、皮膜を酸化させる作用があるからです。したがってカーワックスは2週間に一度、少なくても月に一度のメンテナンスが必要となるのです。
一方のコーティング剤は主成分によって簡易樹脂コーティング、フッ素コーティング、ガラス系シリコンコーティング、ガラス系コーティング、ガラス系ケイ素コーティングなど5種類に分けることができます。フッ素系コーティングはフライパンなどにも使用されているフッ素を成分としています。フッ素は物が付着しにくく、水や油を弾く性質があります。ガラス系シリコンコーティングは石油を原料としたコーティング剤です。シリコンはケイ素系の化合物で水を弾く性質はありますが、油とはくっつきやすい性質があります。
ガラス系コーティングとは実際のガラスを含んだコーティング剤です。シリコンコーティング同様にケイ素系化合物を使用していますが、こちらは結晶構造をもたないガラス成分がふくまれています。施行するとガラスの皮膜が形成されるので、擦って削らない限りは劣化や腐食をせず、持続力や耐久性、保護能力が高いのが特徴です。高性能ゆえに液剤が高くなります。
ガラス系ケイ素コーティング剤は一般的にガラス繊維ケイ素ポリマーとよばれ、実際にガラス系の成分を含むコーティング剤です、本来ガラスは撥水しないのですが、撥水剤を混ぜています。コーティング剤の効果は3カ月〜5年と長期間続くのが特徴です。しかも水洗い洗車では落ちません。コーティング剤は光沢の仕方や効果の長さを選べます。
コーティング剤とワックスの違い:艶
まず、コーティング剤とワックスを施したボディの艶についてです。
コーティング剤の艶はまさにピカピカと光る光沢が特徴です。晴れた日に太陽の光がボディにあたって反射している、鏡のようなボディへの映り込みをする、そんな輝きかたをするのがコーティング剤です。
一方のワックスは、しっとりと濡れたような深みのある艶が特徴です。ピカピカと輝くのではなく、ボディ全体にまるでベールをまとったような光沢になります。
ガラス硬化系コーティング剤とは
コーティング剤とワックスでは撥水性に差が出ます。ボディの水のはじき方は撥水、疎水、親水という順番で弱くなります。
コーティング剤は多くの場合は水が水玉のように弾かれる撥水の状態になる商品が多いです。中には施行した当初は撥水状態ですが、時間が経つに連れて水がボディを伝って流れ落ちる親水へと変わる商品もあります。
一方、カーワックスは水分と一緒に流れてしまうことが多いので、水がボディに膜のようにペタッと張り付いた親水や水がスッとはけていく疎水の状態になることが多いです。商品の特徴によって異なりますが、コーティング剤とカーワックスでは水のはじき方に違いがあると覚えておいて下さい。
また、ワックスは水と一緒に流れてしまうので、ボディが雨に濡れてしまったらまたメンテンスしなければなりません。
コーティング剤とワックスの違い:耐久性
コーティング剤とカーワックスでは耐久性に違いがあると言われています。一般的にワックスよりコーティング剤のほうが耐久性は高いです。ボディに美しく深みのある艶を出してくれるカーワックスの持続性は大体1カ月程度です。
しかしコーティング剤の持続性は最低でも3カ月以上。プロに施行してもらうと1年以上も効果が持続するコーティング剤も存在しています。ただし、カーワックスの中でも3カ月程度持続する商品もありますし、深みのある艶の出るコーティング剤も販売しています。
カー用品店では様々なワックスやコーティング剤が販売されていますが、自分はどのようなことを望んでいるのかによって選ぶ商品は変わります。
コーティング剤とワックスの違い:手間
コーティング剤とワックスを掛けることは自分で行う場合、作業する手間はそれほど変わりません。
ただし、ワックスがけを自分で行うとムラができやすいことが最も難しいところです。
コーティング剤もワックスも洗車して汚れをしっかり落としてからボディに施します。コーティング剤は液体の商品が多いですが、ワックスは固形の商品が多いです。こういった固形のワックスを塗る場合は、塗りムラにならないように注意して作業しなければなりません。
一つの方法として、ワックスを付けたスポンジでボンネットなら半分くらいの面積で格子状に塗り込み、塗り終わったらすぐに拭き取ります。これをボンネット、フェンダーなどパネルごとに繰り返すことでムラを防ぐことができます。
一方のコーティング剤はムラに関してはワックスのようにここまで神経質にならなくても作業できるのが特徴です。
コーティング剤とワックスの違い:価格
車用コーティング剤とワックスの実勢価格を比較してみました。
コーティング剤は1000円程度の商品から10万円というプロ用の商品まで販売されています。
一方のワックスですが、400円程度の商品からこちらも10万円を超えるプロ用の商品が販売されていて価格差はほとんどありません。またコーティング剤、カーワックスともに2000円ぐらいの商品が人気となっており、人気と価格は伯仲しています。
価格の違いは性能の違いと考えて良いでしょう。カーワックスは高ければ高いほど主成分となるカルナバの純度が高くなります。その結果、透明感のある皮膜が形成できます。コーティング剤は高額なほど光沢は強くなり、皮膜は劣化しづらくなります。
自分のメンテナンスの頻度と予算に合わせた商品を選ぶのがポイントです。
シリコン系 | ガラス系 | |
---|---|---|
艶感 | ○ | △ |
撥水性 | ○ | △〜○ |
塗装面の保護 | ○ | ○ |
汚れ落ちやすさ | △ | ○ |
耐久性 | △ | ○ |
メンテナンスの手間 | △~○ | △〜○ |
コスト | △〜○ | ×〜○ |
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