ジープ 70周年記念モデル 試乗レポート／九島辰也(4/4)
- 筆者： 九島 辰也
- カメラマン：正田真弘／クライスラー日本
やっぱりジープの走りに抜かりはない！
記念モデルの試乗はモアブの天然オフロードトレイルを存分に使って行われた。赤い土と岩肌に覆われた世界をジープが隊列を成して駆け抜けるのだから壮観だ。
こうしたオフロードイベントに何度も参加しているが、何度走ってもたまらない。
低速で地面を這うように走るオフロード走行はサーキットとは真逆かもしれないが、クルマが極限状態に達する点は似ている。微妙なステアリング操作を間違えれば谷底へまっしぐらなんて状態で、タイヤ1/4の転がりを感覚でとらえるのだから楽しい。
もちろん、ジープはどのモデルもそこでのスタビリティは非常に高く、ドライバーを不安に陥れることはない。王者ラングラーは当然のこと、FFパッケージをベースとするパトリオットでさえそれは同じだ。
オフロード走行に対するジープ開発陣のスピリットはそこにもしっかり根付いている。
また、本国で昨年リリースされたばかりの新型“グラチェロ”ことグランドチェロキーもそう。
堅牢なボディと最新の電子デバイスがクルマを楽々と前へ進める。統合制御されたデバイスがある意味ドライバーの腕以上の働きをする。これはこれでラングラーとはまた違った驚きを感じたのはいわずもがなだ。
というように、ジープの走りに抜かりはない！
タフな場面での力強さはどんなオフローダーにも負けない。これを機会にジープを連れてオフロードへと足を伸ばしてみるなんてのも悪くない。
さて、アナタの好みはどのジープかな？
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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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