ジャガー I-PACE 試乗レポート|ジャガーが作るとEVはこうなる(2/3)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:ジャガージャパン/MOTA編集部
きわめて快適、かつ未来的な乗り味
今回まず試乗したのは、20インチタイヤを装着したエアサス仕様車のSEだった。このほかにオプションで用意される22インチ仕様(ファーストエディション)も帰路で試したが、結論からいうとオンロードでより快適な乗り心地を示したのは、意外にも大径タイヤ仕様の方であった。
通常ならばエアボリュームを大きく取った20インチの50扁平タイヤの方が、乗り心地を確保できそうに思える。しかし路面からの突き上げを減衰し、バウンスを納めるには22インチの40扁平タイヤの方が適していた。これは2.2tを超える車重を支えながらも、キビキビとした乗り味を示すサスペンションとのマッチングだと思われる。
ちなみにIペイスにはコンベンショナルな油圧式ダンパーの設定もあるが、これはテストできなかった。
電子的に追加されるモーターサウンドも
モーターによる走行は、極めて快適。かつ未来的だ。
アクセルオンに対するトラクションの掛かり方にはタイムラグがなく、必要に応じて必要なトルクを引き出すことができるため、自然とアクセル開度が小さくなる。
高速道路での追い越し加速も新鮮だ。速度はみるみる上がって行くのに、パワーユニットからの不快なバイブレーションはまったくない。今回ジャガーはギミックとしてアクセル開度に応じた電子サウンドを与えていたが、これも多気筒エンジンをイコライザーで歪ませたような音色となっていて、ちょっと面白かった。こうしてEV時代の愉しみ方は、様々にアプリケーション化されて行くのだろう。
EQCはパドルで回生ブレーキを調整できるが
少し残念だったのは、回生ブレーキの調整幅が2段階しかないこと。さらにその変更は、ディスプレイ内の階層を追って行わなければならないことだった。
回生ブレーキが強い状態では、アクセルオフでかなりの減速Gが発生する。しかしこのモードだと、アクセルペダルからうかつに足を離せなくなる。かたや通常モードだと前車との車間を調整するモーターブレーキとしては、少しもの物足りない。
ここはやはりメルセデス・ベンツ EQCのようにパドルを付けて、もう少し細かい回生ブレーキ調整ができればよいと感じた。また回生ゼロとなるコースティングモードも欲しいところだ。
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