ホンダ 新型ステップワゴンは“オラオラ”してない! 強敵ノア/ヴォクシーに勝負を挑む鍵はスッキリデザインにあり

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ホンダが2022年1月7日(金)、6代目となる新型「ステップワゴン」シリーズを発表した。正式な発表・発売は2022年春。フルモデルチェンジした新型ステップワゴンは「スパーダ」と「エアー」という2つのタイプがあることや、内外装デザインの公開に留まっており、スペック・仕様や価格などはまだ明らかにされていない。

そこで今回、国内外の新車事情に詳しいカーライフジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が独自取材。新型ステップワゴンの詳細を前後編で明らかにする! まずは新型概要と外観デザイン、ボディサイズなどをご紹介していこう。

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  1. 2022年1月7日に先行発表された新型ステップワゴン! 正式発売・発売は2022年春頃の見込みだ
  2. 「エアー」「スパーダ」「スパーダ プレミアムライン」の3タイプで展開
  3. 視界スッキリ! 外観もスッキリ! 控えめ系デザインが新鮮な新型ステップワゴンは全車3ナンバー化
  4. 現行型のウリだった「わくわくゲート」は廃止! 理由は『人気がなかったから…』

2022年1月7日に先行発表された新型ステップワゴン! 正式発売・発売は2022年春頃の見込みだ

ミニバンの主力車種のひとつである「ホンダ ステップワゴン」が、2022年春にフルモデルチェンジを受ける。先行して2022年1月7日(金)には、内外装のデザインなどを発表したが、パワートレインのラインナップといった詳細情報については明らかにされなかった。

首都圏のある販売店では、新型ステップワゴンについて以下のように説明した。

「新型ステップワゴンの情報は、少しずつ開示される。2021年12月にはティザーキャンペーンが開始され、2022年1月7日には、もう少し詳しい内容が明らかになった。これから2月に入ると予約受注が始まり、4~5月に納車を伴った発売となる」

そこで、1月7日時点でホンダから公式に発表された情報や取材メモに加え、独自ルートにより得た極秘情報なども交えながら、ホンダ 新型ステップワゴンについてガイドしたい。

今回はまず、グレードラインナップの概要や外観デザインを中心にご紹介していこう。

「エアー」「スパーダ」「スパーダ プレミアムライン」の3タイプで展開

パワートレインは現行型を継承し1.5リッターターボとハイブリッド「e:HEV」を用意

まず新型ステップワゴンのパワーユニットやプラットフォームは、基本的に現行型ステップワゴンと共通だ。背の高い空間効率の優れたミニバンというキャラクターももちろん継続される。

パワーユニットは、直列4気筒 1.5リッターガソリン直噴ターボエンジンと、2リッターをベースにしたハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が引き続き用意される。

新型ステップワゴンは3つのグレードで構成

新型ステップワゴンのグレード構成は大きく分けて3種類。「ステップワゴン エアー」と、エアロパーツを装着する「ステップワゴン スパーダ」、「ステップワゴン スパーダ プレミアムライン」が設定される。

新型ステップワゴン エアーは、従来の標準ボディに相当するグレード。ホンダの開発者は「空気のように馴染みやすい存在だからAIR(エアー)と名付けた」という。

視界スッキリ! 外観もスッキリ! 控えめ系デザインが新鮮な新型ステップワゴンは全車3ナンバー化

エアロタイプの新型ステップワゴン スパーダを含めて、“オラオラ顔”などと揶揄されることも多い最近のミニバンに対し、フロントマスクなど随分と控え目なデザインだ。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は従来と同じ2890mmだが、ボディは少し拡大される。

従来型の全幅は、スパーダを含めて5ナンバー枠に収まる1695mmだったが、新型は1750mm前後に広がる。全長は従来型のスパーダと同じ4760mmに近い(5ナンバーの全長枠は4700mm以内)。つまり新型ステップワゴンは、全車が3ナンバー車になる。

シンプルな外観は視界の大幅な改善にも貢献

新型ステップワゴンの外観上の特徴は、視界に配慮したことだ。

フロントピラー(柱)とウィンドウを従来型に比べて70mm後退させ、ボンネットを長く見せると同時に、斜め前側の視界を向上させている。

インパネの上面を平らに仕上げた効果もあり、正面の視界も良くなった。ミニバンでは珍しく、ボンネットが少し視野に入るので、ボディの前端や車幅も分かりやすい。

インパネは従来型と同様に水平基調で、視認性や操作性が良い。インパネの中央には、11.4インチのモニター画面が備わる。エアコンの吹き出し口は、新型ヴェゼルやシビックと共通するメッシュのデザインとした。

ボディサイドは水平基調になり、運転席側はサイドウィンドウの下端を約50mm持ち上げた。そのために側方視界は少し悪化したが、外観はスッキリとシンプルになっている。

現行型のウリだった「わくわくゲート」は廃止! 理由は『人気がなかったから…』

現行型(5代目)ステップワゴンの主力グレードは、リアゲートに縦長の横開きドア「わくわくゲート」を採用して、狭い場所での乗降も可能だった。

3列目シートの左側を畳むと、乗員が横開きドアから乗り降りすることもできたが、新型ではこのわくわくゲートが廃止される。

開発者に聞いたところ「わくわくゲートは人気の装備にならなかった」という。

その代わりグレードに応じて、リアゲートの電動開閉機能を装着する。電動リアゲートはヴェゼルなどにも採用され、開発者は「人気の装備になっている」という。

次回は新型ステップワゴンの「内装」「燃費」「安全機能」をご紹介!

今回は新型ステップワゴンの概要や外観デザインについてご紹介した。

次回後編では、ミニバンで最も重要となる「内装」の使い勝手やシートの座り心地、そして「燃費」「安全機能」などをご紹介する予定だ。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:島村 栄二・Honda]

ホンダ/ステップワゴン
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新車価格:
305.4万円391.3万円
中古価格:
17万円551.9万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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