Honda「N ONE Modulo X」「N BOX Modulo X」モデューロコンプリートカー・モデューロカスタマイズモデル[Honda Access] 試乗レポート(4/4)

スポーツ性能を高めた「ジェイド RS」だが、ノーマルはちょっと「やり過ぎ」！？

一方、カスタムの愉しみ方は、部分ごとに変更して、そのつど標準からの変化度合を味わいながら、チューンする度に新たな操縦、乗り味、安定性の違いに発見があり、これもチューンの醍醐味のひとつ。

モデューロの最新アイテムは「ジェイド RS」用のサスペンションとホイールだ。

標準のジェイド RSに試乗した際、直進性はいい、そこから切り始めて握り拳ひとつ分まではいい意味でスローな応答性もいい。しかしそれ以上先へ転舵すると、それまでのスムーズな動きから一変、急激にクイックな動きを示す傾向にあった。つまりドライバーとしては、そんな切り方をしたつもりはないのに、急にサッとレーンチェンジ！が出来てしまう。

いやいや、意図していない曲がり方は難あり、でしょう。それは、敢えてRSと言うグレードだから。

ベースモデルはごく自然な応答性だから問題なし。RSはスポーツ性を狙ったようで、開発陣は「ちょっと、やり過ぎてますか？」と、確信犯。いや犯罪ではないね。いかに操作に忠実かが大事でして・・。

ヤンチャな「ジェイド RS」を、上質なスポーツワゴンへと進化させるModuloのアシ

そんな事は忘れて、モデューロサス装着のジェイド RSに乗ると、マイナス15mmのローダウンに18インチホイール/タイヤ、そのホイールアーチとの絶妙なすき間感覚が、まずは見た目でカッコいい。

走行性は路面への追従性を高める設定により、わずかな凹凸でもサスが確実に上下動して吸収。直進性はステアリングのとおり、路面を舐めながら真っ直ぐ進み、ステアリングの切り始めからスムーズにノーズが追従し、 舵角を増すに連れて自然に曲がる。

いいね、これ。ンっ、コレこそがRSではないか！！と気づく。モデューロは過敏に動く特性は特に認識していないが、ショックアブソーバーの特性について、微低速の動きをよりスムーズに流しながら減衰する策を採用。結果ジェイド RSは、ちょっと上質なスポーツワゴンに進化したのだ。

メーカーも判っちゃいるが・・・なトコロをしっかりフォロー・サポートしてくれるホンダアクセス

Honda Access「モデューロ」は、メーカーが判っちゃいるが手が届きにくい痒い所に手が届き、掻いてくれる。

ホンダ車に対するそんなサポートは、ユーザーには有り難い存在といえる。

[レポート：桂伸一]

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