上質を知る人に選んで欲しい大人のプレミアムセダン|Honda インサイト(3/3)

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安全につながる物理スイッチの採用

インテリアに目を移すとセンターパネルを中心にした広々とした印象を与えるインパネが目に入る。決して煩雑な印象はなく、上手にタッチパネルと物理スイッチを使い分けているレイアウトにも好感が持てる。

特に物理スイッチの採用は大いに評価したい。近年タッチパネルに多くのスイッチを埋め込むクルマが多いが、クルマはスマホのように常に画面を見ながら操作することは出来ない。走行中にエアコンの温度を下げたい(あるいは上げたい)場合、タッチパネルでは、画面を切り替えて温度を調節し、元の画面に戻すという操作が必要だ。その時々で操作が出来たか、画面は切り替わったかとスクリーンに視線を移すことになり大変危険なのだ。

一方物理スイッチの場合は場所さえ把握しておけばブラインドタッチが可能なのだ。しかもインサイトの場合ダイヤルに刻みが入っており、また、クリック感も金属のようで非常に質感が高いものを採用しているので、とても上質なクルマに乗っている印象を与えてくれる。

最後に僅かだがリアシートに座る機会があったので報告しておくと、このサイズにしては十分以上の広さを確保している。頭上高も十分でシートも座り心地は良好。サイドサポートも十分なので、長距離移動も快適に過ごせるだろう。

SUV全盛の中、インサイトを選ぶ理由

近年SUV市場が拡大していくに伴い、セダン市場が縮小していく傾向にある。確かにSUVは全ての面において利便性が高く有効なクルマたちであり、それを否定する気は毛頭ない。

一方でセダンを欲する層は確実に存在し、そういった人たちの多くは欧州車に流れてしまっている。それはもしかしたら日本車に魅力的なセダンがなくなってしまっていたからかもしれない。そこに気付いたホンダはインサイトや今年2月にデビューしたアコードなど、良質なセダンを投入してきた。やたらにキャラクターラインを入れてスポーティ感を演出するようなことはせず、しっかりと面を作り込むことで光の陰影にこだわり、インテリアでも質感を高めるために操作感やその時の音にまで注意を払う。走らせてみれば内燃機関と同等の走りと、それ以上の静粛性と燃費が手に入る。これらを踏まえると、今一度セダンに目を向ける良いタイミングではないだろうか。

<Honda インサイトをもっと知りたい!>

■リンク:Honda インサイト オフィシャルページ【Hondaサイトへ】

ホンダ インサイト EX ブラックスタイル 主要スペック比較表

車種名

インサイト

グレード名

EX ブラックスタイル

価格(消費税込み)

372万9000円

全長×全幅×全高

4675mm×1820mm×1410mm

ホイールベース

2700mm

駆動方式

FF

車両重量

1400kg

乗車定員

5名

エンジン種類

直列 4気筒 DOHC

総排気量

1496cc

エンジン最高出力

80kW(109PS)/6000rpm

エンジン最大トルク

134Nm(13.7kg・m)/5000rpm

トランスミッション

CVT

使用燃料

レギュラー

燃料消費率(JC08モード燃費)

29.6km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

24.4km/L

燃料消費率(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)

21.5km/L、25.9km/L、24.9km/L

タイヤサイズ

235/40R18

新たなグレード「EX・PRIME STYLE」にも注目

今回紹介したEX・BLACK STYLEと同時に、アイボリーを使った明るいインテリアが印象的なEX・PRIME STYLEも追加されている。エクステリアとインテリアを専用仕様として、より洗練されたセダンに仕上がっている。

ホンダ/インサイト
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新車価格:
335.5万円372.9万円
中古価格:
19.8万円325.8万円
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内田 俊一
筆者内田 俊一

1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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