ホンダ 新型 インサイト試乗|突如復活したHondaハイブリッドの3代目モデル、その正体とは!?(2/6)

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ホンダ 新型インサイトを徹底評価【デザイン・居住性編】

外観上はシビックセダンの“ハイブリッド版”、しかし上質で見映えは格段に向上

さて、新型インサイトはどのようなクルマなのか。実際に試乗してみた。

デザインは見る人の好みで異なるが、フロントマスクは日本で比較的受けるタイプだ。水平基調のメッキグリルは、適度な存在感があって上品に仕上げた。

ちなみにインサイトのボディは、基本部分をシビックセダンと共通化している。フロントピラーからルーフ、リアピラーにかける形状は同じだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2700mmで等しい。

つまりインサイトは「シビックセダン ハイブリッド」でもある。しかしフロントまわりを中心にした見栄えは、新型インサイトの方が断然良い。

今のホンダ(四輪車)では、世界生産台数に占める日本の販売比率は約14%だ。日本はオマケの市場だが、インサイトはハイブリッド専用車だから販売計画では国内比率が20%を超える。海外でも売られるホンダのセダンでは珍しく、日本の好みも反映させた。

それでもボディは大きい。全長は4675mmで、全幅は1820mmとワイドだ。ボディ側面の窓が3分割される“6ライト”形状で、後端部分に小さなサイドウィンドウが備わるが、後方視界は良くない。

最小回転半径は5.3mだから、小回り性能はおおむね満足できる。

上質なインパネ、快適な前席、後席は広いがやや頭上が低め

インパネの周辺は上質だ。ソフトパッドを装着してステッチ(縫い目)も施され、キレイに縫製した。ちなみにCR-Vは樹脂をステッチ風に仕上げた模造品だが、これに比べると質感は明らかに高い。

ATの切り換えは、CR-Vハイブリッドやアコードと同じようにスイッチで行う“エレクトリックギアセレクター”だ。シフトレバーとは異なる操作性に最初は少し戸惑うが、慣れの問題だろう。12Vバッテリーをセンターコンソールの下に配置したから、ATスイッチの取り付け位置は後輪駆動車風で少し高い。

新型インサイトの居住性だが、前席については快適だ。シートの両側が適度に張り出し、肩まわりと腰の周辺をしっかりサポートする。体がシートにスッポリと収まった感覚になる。

後席は腰が少し落ち込み膝が持ち上がる。駆動用リチウムイオン電池と制御機能を後席座面の下に搭載したが、ヒップポイントよりは前側(大腿部の下側付近)に位置する。そのために座面の前側が大きめに持ち上がった。ヒップポイントがバッテリーに干渉しないので、座った時のボリューム感は確保された。

後席の足元空間は広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。これはLサイズセダン並みだ。

逆に後席の頭上は狭い。天井が後ろへ向けて下降するから、頭上空間は握りコブシの半分程度になる。4名で乗車する機会の多いユーザーが購入する時は、後席の居住性に注意したい。

同様の理由で乗降性も良くない。特に後席は天井が下降してドア開口部の高さを抑えたから、頭を下げて乗り降りする。これらの欠点はシビックセダンと同様だ。

ホンダ/インサイト
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新車価格:
335.5万円372.9万円
中古価格:
17.9万円361.6万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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