国産アッパーミドルセダン 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
年々セダンの市場が小さくなってきた中でも、こうしたアッパーミドルと呼ばれるクラスのセダンを各社がラインナップするのは、それなりに一定の安定した需要が見込まれるからに違いない。今回は、マークXのフルモデルチェンジを受けて、同程度の価格帯とボディサイズであり、こだわりを感じさせる2台のセダンと比較してみた。
マークⅡからマークXへと名前を変え、2009年11月にモデルチェンジし2代目へ。プラットフォームを従来より受け継ぎ、エンジンは2.5リッターと、3リッターに換えて設定された3.5リッターの2本立て。よりスタイリッシュになり、スポーティさと上質さを成熟させた。今回は、主力の2.5Lエンジン搭載車で、人気グレードになると思われる「250G“S package”」を持ち込んだ。
レガシィB4は、2009年5月にモデルチェンジし5代目にスイッチ。新世代プラットフォームを得て、これまでよりもボディサイズの大幅な拡大が図られ、エンジンは2.5リッター主体へと変わった。今回の撮影車両のグレードは、「2.5i Lpackage」だ。スカイラインは、2006年11月に12代目V36型が登場。
2008年12月、フェアレディZの発売とほぼ同じタイミングで、Z34型フェアレディZにも採用されたVQ37VHRエンジンと、7速ATが採用された。本来は、上記2モデルとのバランスを図るべく、2.5リッターモデルとするべきかもしれないが、スカイラインをより象徴する存在である「370GT typeSP」を、あえて持ち込んだ。
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