ムーヴカスタム/ワゴンRスティングレー/N-WGNカスタムを徹底比較 ~人気絶頂!軽自動車ハイトワゴン~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
人気絶頂にある背の高い売れ筋の軽自動車主力3車を徹底比較
今では新車として販売されるクルマの約40%が軽自動車になった。そこで今回は、ダイハツ ムーヴ/スズキ ワゴンR/ホンダ N-WGNの主力3車を比べる。
軽自動車の好調な販売は新聞やTVの報道も取り上げるが、この背景には、業界のタブーとされる販売台数の水増しがある。軽自動車は薄利多売の商品で、メーカーは生産ペースを下げたくない。メーカー間の競争も激しく、販売会社が在庫車を新車登録してしまう。
水増し台数は一時的に減ったが、2014年末は急増した。2007年以降、軽自動車の販売1位はダイハツ、2位はスズキだったが(1973~2006年まではスズキが1位)、2014年に入ってスズキ ハスラーが大ヒット。スズキの軽自動車の販売台数がダイハツに迫り、接戦になった。スズキは1位の奪還をねらい、ダイハツは死守せねばならない。
そこで両社とも在庫車を一斉に届け出し、登録台数の上乗せを図った。2014年12月の販売台数を前年同月と比べると、ダイハツは140%、スズキは152%に達する。異常な増え方で、両社を合計すれば、12月には3~4万台は販売会社が届け出を行った。となれば2015年1月には反動が生じて、ダイハツの対前年比は72%、スズキは83%であった。
そして2014年の販売合戦の結果は、順位が逆転してスズキが1位、ダイハツは2位だ。 ただし2014年の総台数は、スズキが70万9,083台、ダイハツは70万6,288台だから、その差は2,795台にすぎない。いわば誤差の範囲で、販売会社の届け出数が少しでも違えば、順位は入れ替わっていた。
問題は販売会社によって届け出された車両の行き先だ。もはや新車では売れず「未使用の中古車」として、中古車市場に価格を下げて放出される。そうなると普通に使われた中古車は売りにくくなって価格を下げて販売するしかなく、軽自動車の中古車が値崩れを起こすわけだ。
「安く買えるならイイじゃないか」ともいえるが、中古車価格に連動して下取査定額も下がる。つまり皆さんが持っている軽自動車の財産価値を下げてしまうことになり、結局はユーザーの不利益になるのだ。
「軽自動車が好調」と言われる背景には、このような悪しきトリックがある。他にも、レンタカー会社へ大量に売ることもあるから、販売台数とか登録台数(小型&普通車)は、あまりアテにならない。そこを押さえた上で、人気が高い(といわれる?)軽自動車3モデルを比べてみたい。
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