ドイツプレミアムコンパクトセダン 徹底比較(1/4)
- 筆者:
- カメラマン:山口敏尚
新型メルセデスCクラスのデビューをきっかけに、改めてドイツ御三家のコンパクトセダン3モデルの最新事情を考察したいと思う。
販売実績では、これまで日本でも欧州でも、世界的にBMW3シリーズが圧倒的に強いという状況が続いていた。
その要因は、培ってきたイメージもあるだろうし、もちろん実車そのものの商品力もある。どのカテゴリーのクルマでも同じことではあるが、特にこのカテゴリーは、価格が割高である上に、こだわって選ぶユーザーが多い。
そういう意味では、ブランド力もさることながら、それ以上に実際の商品の実力が問われるマーケット。実力が販売に直結するのだ。
これまでずっと「ひとり勝ち」といえる状況を続けてきたBMW3シリーズは、現行モデルが2005年4月に発売された。エキゾチックなデザインとなり、走行性能にも磨きがかけられた。そして、2006年10月に3シリーズの最上級モデルである「335i」が追加された。
今回の3台の中で、現行モデルが最初に日本に導入されたアウディA4は、2005年2月に発売。いちおうフルモデルチェンジ扱いであり、ボディパネルも全面的にリニューアルされているが、機構的には2000年に登場した旧型A4をキャリーオーバーしている。つまり、大がかりなマイナーチェンジを受けたともいえる。それだけに、洗練され、成熟した商品性に期待したいところである。
「Cクラス」として3世代目となるW204型は、2007年6月に発売された。これまでになく、「アバンギャルド」と「エレガンス」という2つの個性がカタログモデルとしてラインアップされたのが大きな特徴だ。
今回は、あえて各モデルの現在購入可能な同クラスのトップモデルを持ち込み、内外装、ドライブフィールなど、それぞれの持ち味を検証したいと思う。
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