ホンダ 新型アコードハイブリッド vs マツダ アテンザ ディーゼル どっちが買い!?徹底比較(1/3)

ホンダ 新型アコードハイブリッド vs マツダ アテンザ ディーゼル どっちが買い!?徹底比較
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プリウスの燃費に“あと一歩”まで迫った「ホンダ 新型アコードハイブリッド」

ホンダ アコードハイブリッド

このところ、ハイブリッドモデルの新型車投入が活発な動きを見せている。

トヨタ クラウンとレクサス ISは、2.5リッター直4のハイブリッドを採用して話題になった。従来のV6エンジンでは燃費性能がいま一つとあって、ハイブリッドモデルが好調に売れている。

また、カローラも1.5リッターのハイブリッドモデルが追加でラインナップされた。さらに、2013年9月にはホンダ フィットハイブリッドがフルモデルチェンジし、JC08モード燃費「36.3km/L」を叩き出す。

ホンダ アコードハイブリッド

新型フィットハイブリッドと併せて注目したいのが、新型「アコードハイブリッド」だ。

新型アコードハイブリッドの詳細は、2013年6月27日に掲載された『ホンダ 新型アコードハイブリッド 新型車解説 -遂に燃費「30km/L」を実現した“新型アコードハイブリッド”!-』で述べているが、最も注目すべきはJC08モード燃費が「30km/L」に達したこと。トヨタプリウスの「30.4km/L」が間近に迫る。

ボディサイズは新型アコードハイブリッドがプリウスよりも一回り大きく、車両重量も270kg重い。それでいて燃費性能が同等なのだから、新形アコードハイブリッドの効率が極めて高いことがお分かりいただけるだろう。

対抗馬は、クリーンディーゼルターボを搭載した「マツダ アテンザ」

マツダ アテンザマツダ アテンザ

今回は、前述の新型アコードハイブリッドとライバル車を比較してみよう。

ライバルとしては、ボディサイズが近いハイブリッド車として「トヨタ カムリ」がまず挙げられるが、登場したのは2011年9月。約2年を経て新鮮味が薄れており、いま一つ魅力にも欠ける。

そこで、魅力的なセダンとして「マツダ アテンザセダン クリーンディーゼルターボ」を引き合いに出すことにした。「えっ!?ちょっと違うんじゃない?」というご意見も聞かれそうだが、アテンザセダンのクリーンディーゼルターボは動力性能が高い。さらに、JC08モード燃費が6速ATで「20km/L」、6速MTであれば「22.2km/L」と実に優秀だ。

ここは、“新しいメカニズム、新鮮な運転感覚を備えたクルマ同士”として「新世代ハイブリッド vs クリーンディーゼルターボ」という意味合いを込めて比較してみたい。

【新型アコードハイブリッド vs アテンザクリーンディーゼル エクステリア・インテリア対決】

車種名

全長×全幅×全高

ホイールベース

新型アコードハイブリッド

4,915mm × 1,850mm × 1,465mm

2,775mm

アテンザセダン クリーンディーゼル

4,860mm × 1,850mm × 1,450mm

2,830mm

まずはボディサイズだが、アコードハイブリッドは全長が4,915mm、全幅が1,850mm、全高が1,465mm。クラウンよりも大柄だ。アテンザセダンも全幅は同じで、全長は4,860mmと少し短い。全高も1,450mmだから若干低いが、ほぼ同じ大きさと考えて良い。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はアコードハイブリッドが2,775mm、アテンザは2,830mmだから後者が55mm長い。

外観の見栄えに影響を与えるのは、全長とホイールベースの関係だ。アコードハイブリッドは全長に対してホイールベースが短く、やや古典的なセダンのプロポーションになる。ボディ前後の張り出しが長いために、視覚的に重厚感が伴う。

アテンザセダンはホイールベースの比率が大きく、ボディが前後に張り出した部分は短い。引き締まり感があってスポーティだ。

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内装も同様。インパネは両車ともに水平基調だが、新型アコードハイブリッドはナビ画面の下側にオーディオを操作する液晶パネルを備える。Lサイズセダンらしく豪華に仕上げた。

対するアテンザセダンのカーナビはディーラーオプションで、オーディオの操作も兼任。3連メーターパネルなど、スポーティ指向だ。

居住性は、フロントシートについては同等で、両車ともバックレストの下側が硬めで長距離移動に対応している。ただし、新型アコードハイブリッドが腰のサポートを少し弱めてリラックス感覚を重視するのに対し、アテンザは包まれ感を強めている。

リアシートは、新型アコードハイブリッドのホイールベースが短いものの、居住空間の広さに大差はない。

身長170cmの大人4名が乗車して、リアシートに座る同乗者の膝先空間は、両車ともに握りコブシ2つ半。頭上はコブシ半分程度だ。フロントシートの下側に足が収まりにくい欠点まで含め、リアシートの居住性はほぼ同じになる。

視覚的にはアテンザの車内に引き締まり感があり、アコードはリラックスできるが実用性ではあまり差が生じない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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