欧州プレミアムコンパクト 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:山口敏尚
かつてなかったボルボの新戦略車
このクルマの開発に当たって、ボルボは日本を含む世界中で入念なリサーチを実施し、想定ユーザーの嗜好を研究した上で、デザインやドライブフィールを味付けしたという。
世界のプレミアムブランドが、自身のブランド力を武器に、さらなるラインアップの拡充を図り、成功を収めているケースが多い。C30は、ボルボのそれにあたるだろう。そして、ボルボとして、かつてなかったようなポップな印象のあるイメージ戦略を展開している。
ボルボは世界の中でも、とりわけ日本で好印象として受け取られているが、このクルマが、日本でどれほど訴求力があるのか、未知数ではある。しかし、このところプレミアムコンパクトの好調さを見るにつけ、ボルボの好イメージに加え、クルマの仕上がりもよく、それなりに健闘するのではないかと思っている。
ただし、エントリーモデルこそリーズナブルだが、T-5など上級モデルは、いささか価格が高い気がしないでもない。
オールマイティなスポーティモデル
前述のボルボもプジョーも、とりわけ日本で成功を収めたブランドといえる。
前作206シリーズも大いに好評を博した。このとおり大きく上質に成長した207シリーズも、時代のニーズに合っており、おそらく日本でも売れるだろう。
このGTiは、エンジンこそ高性能ではあるが、現在性能の高さを追求したハイパフォーマンスモデルかというと、そうではなさそう。どちらかというと、スポーティイメージに大いに力を注いだ、というのが正しいと思える。
とはいえ、結果的に日本車の同セグメントでは希少となったホットハッチとしての素性を備えているのは確かだろう。そこに期待するのであれば、優れた快適性と、十分な実用性、そしてスポーティな走行性能という、すべてをまんべんなく手に入れることのできる、オールマイティなモデルである。
デザインと性能を所有する満足感
MINIの本流は、ベーシックなOneにあるのか、あるいは高性能のクーパー系にあるのか悩むところであるが、クルマとしてのキャラクターも、けっこう明確に分けられている。
日本でもMINIの人気は非常に高く、クーパー系のほうが人気が高く、本来は、もっと特殊な位置付けであったはずのクーパーSも、ごく普通に売れている。それもあってか、従来モデルでは行き過ぎた感もあった操縦性も、ずいぶん一般的なものとなった。動力性能の味付けも、過敏なところはなく、普通に乗って楽しめる仕上がりとなっている。
4人が乗るとか、荷物を載せることも考えなければならないとかいう事情をそれほど考慮する必要がないのであれば、このクルマを手に入れることを大いにオススメしたい。
このデザイン、走りの楽しさと、「MINIの高性能モデルを所有する」という満足感にあずかれるのだから。また、リセールバリューの高さも、MINIの魅力のひとつといえる。
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