フェラーリ488GTBを徹底検証!~フィオラノで1分23秒の驚異的タイムを叩き出す実力~(3/3)

  • 筆者: 川端 由美
  • カメラマン:フェラーリ・ジャパン
フェラーリ488GTBを徹底検証!~フィオラノで1分23秒の驚異的タイムを叩き出す実力~
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ダウンフォースは「458」比で50%も向上

フェラーリ 488GTB

空力特性にも大きな進化が見られる。巨大なリアディフューザーは、車両制御システムと連動しており、走行状態に応じてフラップを上下させることでダウンフォースをオンデマンドで増減させる。

さらに、ブロウンスポイラーなる新たに特許を取得した技術が新投入された。

リアウインドーの下端にあるエアインテークからバンパーに向かって空気が排出されることで、ダウンフォースが増す。

その結果、効率数値は同社のロードゴーイングカーでは最高の1.67を達成した。

空気抵抗を低めつつ、ダウンフォースは「458」比で50%も向上させている。

0−100km/h加速を3秒フラット

フェラーリ 488GTBフェラーリ 488GTB

もちろん、自然吸気ユニットにこだわる声は強いに違いない。

とはいえ、フェラーリはこれまでにもターボユニットを採用してきた長い歴史を持っており、「288GTO」や「F40」といったスペチアーレにも過給ユニットを搭載してきた。

近年再び、F1でも過給ユニットを使いこなしている。

当然、フェラーリのターボ・エンジンには期待ができる。

0−100km/h加速を3秒フラットでこなし、フィオラノのテストコースを1分23秒フラットという驚異的なタイムでラップするというのだから、その実力や、推して知るべしだ。

日本では先日、発表されたばかりだが、1月の発表から長々と待たされた身としては、一日も早くテストしたいし、その日が待ち遠しい。

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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