ダイハツ コペンクーペ製作秘話|200台限定モデルは「相当苦労した」という自信作

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:和田 清志・小鮒 康一

8倍以上の倍率から選ばれたコペンクーペオーナーのみが参加できる「COPEN Coupe Owner's Party」へ潜入!

2019年4月20日、神奈川県・鎌倉にあるドライバーズカフェ「COPEN LOCAL BASE KAMAKURA(コペンローカルベース鎌倉)」にて開催された「COPEN Coupe Owner's Party」。このイベントでは幸運にも、コペンクーペのオーナーになることができた約20名が招待された。

会場にはダイハツのコペンクーペに携わった企画・開発担当者4名と、自動車生活探検家の石川 真禧照氏が登場し、ここでしか聞けないようなコペンクーペにまつわる秘話を惜しげもなく披露していた。

>>美しいシルエット! コペンクーペの内外装を画像で見る[22枚]

コンセプトモデルから“市販化”へ

そもそもコペンクーペとは2016年に開催された東京オートサロンに展示されたコンセプトモデルであり、当初は市販化の予定は全くなかったそうだ。しかし、あまりの反響の大きさに市販化への検討がスタートし、昨年2018年末に200台限定で販売することになったのである。

当日行われた開発担当者のトークセッションではコペンクーペ開発に関わる苦労話などを披露。コペンクーペはゼロからの開発ではなく、ベースとなるコペンありきで開発したことで、ルーフからCピラー、そしてトランクに繋がるラインの造形に相当苦労したそうで、かなりの自信作とのことだ。

また、今回のクーペのルーフ部分はカーボンで作られている豪華なものとなっているが、見ての通りトランク部分まで繋がる一体式のものとなっている。だが、ここまで大きなカーボンルーフをダイハツでは生産したことがなく、生産を請け負ってくれるところを探すことからスタートしたそうだ。

結局、レーシングカーなどで使われるオートクレーブ製法ではなく、少量生産に向いているインフュージョン成形を採用することで、コストとクオリティのバランスが釣り合ったとのこと。

世界初の「曇りにくいガラス」を採用

それ以外のコペンクーペのスペシャルな装備としては、AGC株式会社の開発した曇りにくいガラス eXeview(エグゼビュー)が世界で初めてフロントガラスに採用されたことが挙げられる。

自動車ガラスに求められる高い耐久性能を確保したAGC独自の樹脂膜コート材が車内の水分を吸収し、フロントガラスの曇りを防止。デフロスターの操作回数が低減し、ユーザーの利便性と実燃費の向上に貢献するエグゼビューは、車内空間がミニマムで曇りやすい環境のコペンクーペには打ってつけの装備と言える。

内側だけでなく外側も曇りにくいので、寒い日の早朝などのフロントガラスの外側が曇りやすく視界の確保が難しい時期などにも活躍してくれるだろう。

曇り防止の効力が凄すぎる!? AGCの曇りにくいガラス「エグゼビュー」

HKSのオプション用品を装備したデモカーも登場

そしてコペンクーペ用のディーラーオプション品としてマフラーやサスペンションキットをリリースしているHKSのデモカーも当日は現地に用意された。

HKSスポーツマフラーは街乗りでの快適性を保ちつつ、適度な低音をバランス。低音域から中高音域への心地良いサウンドが、エンジンの吹け上がりをリニアに演出するものに仕上がっており、HKSサスペンションキットは単筒式構造が可能とする倒立式ショックアブソーバーをフロントに採用。

ハンドリングやブレーキング時の接地感・安定感を向上させ高い運動性能と上質な乗り味を実現しており、コペンクーペをより乗って楽しいクルマへスープアップすることができるアイテムとなっている。

コペンクーペ自体は4月以降の生産となるため、納車待ちのユーザーがほとんどだとは思うが、こういった開発者の生の言葉を聞ける機会が設けられるというのは嬉しいところ。

2019年5月20日は大阪で2回目となる「COPEN Coupe Owner's Meeting」も開催されており、ダイハツのコペンに対する愛称と意気込みに触れることができるイベントと言えるのではないだろうか。

[筆者:小鮒 康一/撮影:和田 清志・小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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