目指したのは「4人乗りのコペン」ダイハツ キャストスポーツ 試乗レポート(1/4)
- 筆者： 今井 優杏
- カメラマン：小林岳夫・茂呂幸正
程よいキュートさ、程よいスポーティさにグッとくる
クルマ好きにとって「RS」とか「S」とかいうグレードの追加はどうしたってウハウハしちゃうもの。クルマ好きがクルマ好きたるサガって言っても過言ではないと思う。
だからこそ「ダイハツ キャスト スポーツ」の存在を、発売前から気になっていた人も多いのではないかな。
だって見てよこのフォトジェニックさ！ めっちゃカワイイやん！ まるで輸入モデルみたく、気の利いた程よい具合のキュート＆スポーティーさがとっても刺さるぅ！
遅れてやってきた「スポーツ」を楽しみにしていたワタシ
かくいう私だって「スポーツ」の発売を、ベースモデルとなる「キャスト」のプレス向け試乗会会場にしれっと展示してあった頃から激烈に楽しみにしていた。
ラブリーすぎるわけでもなく、ブコツっぽすぎるわけでもない、絶妙にポップな印象を与える＝男女を選ばないエクステリア。随所に導入された高級感とアクティブさを両立するクロムパーツ。さりげなく存在感をアピールするのはレーシングとかスポーツをイメージさせる赤の差し色。
とかくこういう丸目系は「カワイイ」「ラブリー」「愛らしい」に振られることの多かった軽自動車界において、カッコ可愛い軽が出てきたのは本気で朗報なんじゃなかろうか。
これなら私みたいにラブリーが苦手なお転婆女史だって、カワイイ軽に乗るのはこっ恥ずかしいオジサンだって、なんら恥じることなく堂々と乗り込み軽のメリットを享受できる。
目指したのは「4人乗りのコペン」
しかもこのキャスト スポーツ、「4人乗りのコペンを目指しました」と開発陣が言うだけあって、見た目倒しではないらしいじゃないですか。
そもそもキャストの質感自体がかなりイケている。それを案外にダイハツがアピールしていないあたりに意味のない謙虚さが見え隠れしていてもどかしい。キャストの発表会の時点で「キャストのキモはデザインです！」なんて高らかにプレゼンされていて拍子抜けしてしまったくらいだ。
いやいや、そんなことはない。断じてキャストのキモがデザインだけにあるわけがないんである。
[キャストの魅力はデザインだけにあらず・・・次ページへ続く]
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