シトロエン 新型 C4ピカソ・グランドC4ピカソ 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也・茂呂幸正
5人乗りモデル「C4ピカソ」の軽快な乗り味に注目
C4 PICASSOは5人乗りで、その分GRAND C4 PICASSOよりも全長が-170mm、ホイールベースも60mm短い。しかし全幅と全高はほんの数ミリくらいしか変わらず、きゅっと前後から押し縮めたようなイメージだ。このC4 PICASSOも同じく室内空間はかなり広々と感じる。日本では『どうせ同じモノを買うなら、いっぱい乗れたほうがオトクかも』なんて心理でクルマを買う人も多いかと思うので、人気としては7人乗りがやや優勢だろうか。
しかしハンドリングは5人乗りのほうが本当に軽やかでスポーティー。共通して搭載される1.6リッターツインスクロールターボエンジンとの相性が抜群だ。
7人乗りモデルでもモタつきは感じられず
もちろん7人乗りだって悪くない。GRAND C4 PICASSOとC4 PICASSOの室内部分での最大のウリとなるのは、それぞれが1席毎に独立したシートが備えられていること。特に自立心が芽生えてきた子供さんなんか、『ワタシ専用のシート』なんていう大人っぽさは、情操教育的にも心に響くんではないかなと思う。
しかし、インテリア的には素晴らしいんだけども、やっぱり独立したシートをこんなにもたくさん積んでしまえば、重量に影響することは避けられない。特に7座のGRAND C4 PICASSOではその重量をやや心配していたのだが、モタつきや加速までのタイムラグは全く感じなかった。
これには新たに採用された、反応のいい6ATの影響も大きい。シフトアップとダウンのタイミングにストレスがなく、入り組んだ山道の登り坂なんかで再加速をする際にはストンと下のギアを選んでくれ、巡航に入ると積極的に上のギアを選んでくれる、賢いATになっている。ちなみに、さすがマニュアルトランスミッション愛好家の多いフランス出身だけあって、全グレードにパドルシフトも用意されているから、マニュアルライクに操作することももちろん可能だ。
というわけで、過不足はない。むしろ7人乗りのGRAND C4 PICASSOだけ運転したら充分楽しい。だけど、C4 PICASSOに一回でも試乗しちゃったら、そのキュンキュン・キビキビした走りに、トキメいちゃう人は少なくないんじゃないかな。
少し小ぶりになったものの、包まれ感のあるシートは依然として世界TOPレベル
すこし犠牲にされたのはむしろ、先述していたシートの厚さとフワフワ感。シトロエンといえばシート、と言われるほどだったルーミィーなシートは、今回かなりサイズを下げた。先代C4 PICASSOオーナー阿部カメラマン曰く、「前列シートから後部座席を振り返った時、シートの肩の部分がやや小さくなったように感じる」。
また、後部座席に試乗をすると感じるのだが、それぞれのシートの裏側、シートバックが大胆にえぐってあって、室内空間の確保と同時に、軽量化にも貢献しているような形状になっている。確かに、先代よりもそれぞれのシートのサイズは小さくなったようだ。じゃあ座り心地を犠牲にしているという話なのか、というと、その辺はさすがシートにこだわりを持つシトロエンとして、ツボは抑えるソツない仕上がりになっている。前席は視界と空間の確保としてショルダー部分を削ってはいるが、その分すこしバケット形状のように身体をホールドするようになり、包まれ感は先代よりも増している。
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