シトロエン 新型 C4ピカソ・グランドC4ピカソ 試乗レポート/今井優杏(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也・茂呂幸正
新たな時代を切り開く新型 C4ピカソ&グランドC4ピカソ
とはいえ、やはり時代の波にあらがえず、新型GRAND C4 PICASSOとC4 PICASSOが手放してしまったものもある。
それが、シトロエンが1954年から作り続けてきた「ハイドロニューマチック」、通称ハイドロというサスペンションと(シトロエンの古い広告で、クルマのタイヤが風船になっている不思議な写真を見たことがあるだろうか?それがまさに“魔法の絨毯”と呼ばれた、独自のふわふわとしたハイドロの乗り味を表す広告だった)、そしてシトロエンをシトロエンたらしめるもうひとつの“らしさ”、ふわふわゆったりサイズシートである。
熱烈なシトロエンファンの皆さんは、ハイドロが失われたのち、先代C4ピカソのようにリアにエアサスペンションを搭載してまで強固に守り続けたハイドロ・テイストをアッサリと捨て、そして前マクファーソンストラット、後トーションビームを備えたという新時代のGRAND C4 PICASSOとC4 PICASSOに失望を覚えた人もいるかもしれない。しかもその変化はこれまでの歴史を思えばあまりに急峻に思えるかもしれない。
しかしハッキリ言っておくけど、「試乗する前に失望するのは、あまりにもったいない」。
旧モデルオーナーも羨む進化の度合い
『GRAND C4 PICASSOとC4 PICASSOには、捨てたモノ以上に得たモノが多すぎる』
これは今回も、クオリティの高い美麗写真を提供してくださったカメラマン・阿部昌也氏の明言。そして阿部氏は、現在も先代C4 PICASSOのオーナーである。う~ん、言葉の重みが違う。
ではどこがどうなっているのか。試乗をしながらチェックしてみた。
GRAND C4 PICASSOは7人乗りとなっていて、先代のC4 PICASSOとほぼ同じサイズ展開になっている。が、中に乗りこんだら驚くほど車内のスペースが伸び伸びと取られていることに驚くだろう。これはホイールベースを110mm延長したからこそのスペース。1列目と2列目の間に、難なく大人が身体をナナメにすることなく乗り込める空間が広がっている。
さらにラゲッジ容量も70リッター増えていて、車内空間の確保からくる使い勝手の向上は数字だけでも明らかだ。
[車体が大きくなって、走りの味はどうなった!?・・・次ページへ続く]
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