シトロエン C4ピカソ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:原田 淳
このエンジン、全くもって不満ナシ!!
エンジンのチューニングは微妙に違っていて、最高出力は4ATが140ps、6EGSが150psとなる。
パワーだけなら2Lの旧型も143psあったから、さしたる差はない。でも最大トルクは違う。こちらはトランスミッションを問わず、20.8kgm/4,000rpmから24.5kgm/1,400~3,500rpmになっている。ピークの数字だけでなく、それをワイドレンジで発生する回転数にも注目だ。
C4ピカソの車重は1,650~1,660kgとオデッセイ並みだから、従来の2L自然吸気ではやや、非力だった。とくにギアの数が少ない4ATではその印象が強かった。ところが新型の4ATに乗ったら、全然不満がない。旧型の6EGSと同レベルの速さが、トルコンならではのスムーズさとともに手に入るのだ。
しかもターボエンジンは回転を上げなくても、アクセルを踏めば過給が立ち上がってトルクが手に入るから、キックダウンのお世話になる場面は少なく、ギアが4速でも問題なし。しかも、もともとハイレベルだった静粛性は、エンジン音がきめ細かくなったことで、その印象がさらに強まった。
それ以外の部分は旧型とほぼ同じ。リアウインドゥの下にモールが追加され、セカンドシートのヘッドレストがコンパクトになったぐらいだ。シャシーについてはなんのアナウンスもない。でもそれでいい。変える必要がないからだ。
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