[試乗]超個性派＜シトロエン C4カクタス＞は四の五の言わず惚れるが勝ちだぜっ！(2/3)

グローブトロッターの旅行鞄を想い起させる、個性的なダッシュボード

C4カクタス、乗り込めばインテリアも相当に個性的だ。

今回の試乗車に用意されたのはベージュとブラックのコンビカラーで、このドライな感じのベージュと、まったり深い黒の組み合わせが、とてもパリっぽい。乾いていて、クールなのだ。なのに人を惹きつける。

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まず目に付くのは、どこか旅行鞄(トランクではなくて、旅行鞄。グローブトロッターみたいなイメージかな)を思わせるダッシュボードまわりである。

運転席から助手席までフラットに配されたそれの、特に助手席側がクラフトマンシップを感じさせ、ぬくもりがあって得も言われぬ可愛らしさ。パカっと開くときに、お土産の箱を開けるかのようなワクワクを覚えた。

ドア内側のドアノブも、レザーのベルト状になっていて、コチラもまるで旅行鞄っぽくて素敵。

乗ればただちに旅の気分へといざなう、ムード溢れるコックピット

ドライバーはシートに身体を埋めればそこから、はやくも次の旅へのイマジネーションに誘われる。そんなストーリー性さえ漂わせる、ムード溢れるコックピットだ。

シトロエンといえばソファのようなゆったりシートだが、こちらも再現されている。背面・座面ともにゆったりしていて、応接間のよう。これもまた、ドライブを旅になぞらえさせる、ひとつの演出なのかもしれない。

シフトはセンターコンソール上のスイッチを押してセレクト

さて、キーを差し入れ、いざドライブへ。

シフトはセンターコンソール上に配されたボタン式。D/Rが半楕円上に上下で分割され、Nは独立した円に置かれる。シンプルだが、見た目にわかりやすいので、この方式に慣れていない人もオーナーになればすぐに使いこなせると思う。

何より、この方式はフットボックスが広く使え、視覚的にもスッキリと美しい点がイイ。

乗ればそこに、フレンチ流の”毒”が香り立つ

しかし、ライフスタイル系ユルカワカーだと油断していたらワリと肩透かしを喰わされるあたり、さすがシトロエン、さすがフレンチ。実は、ドライブにこそシトロエンの毒が香る仕上がりになっているのだ。

内外装を堪能したあと、「まあ、しゃにむにアクセル踏みつけるようなタイプのクルマでもないから、このシフト方式で十分なのかもな」と自分的に納得してスロットルを開けたら、これが驚異の ”ギュンギュン”系。

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