シトロエン C2 最新モデルガイド
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:原田淳
キビキビとした走りと見所タップリのスタイリングのコンパクトカー
03年9月にヨーロッパ市場でデビューし、翌04年3月から日本市場へも導入されたコンパクトなスポーツハッチモデル。位置付けとしてはそれまでのサクソの後継であり、5ドアハッチバックのC3に対する3ドアモデルといえる。プラットホームはC3と共有とした。
今年3月にC3がマイナーチェンジされたのに伴い、ダッシュボード回りをリファイン。また、それまでの1.4VTR、1.6VTRというラインナップに加えて高性能スポーティバージョンの1.6VTSを追加した。
エクステリアデザインに変更点はない。ヘッドライトを大きくとった個性的なフロントマスク、張り出した4つのフェンダー、特徴的なサイドリアウィンドウにスパッと切り落とされたテールエンドなど、他にない見所たっぷりのスタイリングはそのままだ。
追加なったVTSモデルでは、専用デザインのアロイホイールやクロームカラーのテールエンドパイプなどで差別化を計っている。
VTS用に新たに用意されたのが、125psを発揮する1.6L直4DOHCで、5MTが組み合わされる。合わせて足回りやステアリングレシオをVTS専用とすることで、よりスポーティな走りに対応した。75psの1.4 VTRおよび110psの1.6 VTRはこれまでどおり2ペダルセミAT・センソドライブを搭載するが、変速ショックの少ない最新バージョンとしたのが嬉しい。
乗り味は、かっちりとしたいかにもヨーロピアンホットハッチ然としたもの。クイックで意のままなハンドリング、変速しながら一体感を感じる軽快さ、安定感の増したロードホールディング等、小さなスポーツに決して手の抜かないシトロエンらしさが滲み出る。
もちろん、VTSが一番のオススメだが、進化版センソドライブを積む他グレードも捨て難い。特に195万円の1.4VTRなどはコストパフォーマンスに優れている。
キビキビとした走りと見た目のコンパクトカーが欲しいなら、国内外を見渡してもC2が有望だ。
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