[試乗]強烈な個性の裏に隠された二面性/「シボレー コルベット Z51」ショートインプレッション(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志・GM Japan
いまどきここまで強烈な個性を放つクルマがあっただろうか、いやない(反語)
たとえば都内高級ホテルの駐車場に自分のクルマを停めなければいけない、なんてシチュエーションがあったとしてですよ、並みいる高級車が発するゴージャス・キラリ・オーラの高波に揉まれることなく、かつ埋没することのない個性を燦然と放ってくれるクルマっていえば、いったいぜんたいなんなんだとクビかしげて考えれば、不肖イマイ的にそれは、結局のところアメリカン・スポーツなんではないかと常日頃考えている今日この頃なんでございます。
中でもやっぱり今のC7型「シボレー コルベット クーペZ51」は、ものすごくカッコいい。
もう、見るからに非日常。見るからにアメリカン。
ぐ~んと長いノーズにブリブリに盛られたフェンダーアーチ、前19後ろ20インチの前後異径タイヤ、そしてセンター4本出しのマフラーのルックス。これだけでもああ、ええわあと思わざるを得ないのに、ナカミもこれまたすんごいんだから。
その独自性は、コルベットの長い歴史と伝統に基いている
V8 6.2リッターのエンジンは頑なまでにOHVで独自の哲学を貫き、466PSを叩き出すのに誰がなんと言おうと後輪駆動にこだわり、しかもこのスポーツカー全2ペダル化の時流の中、トルコン式8ATのみならず、御丁寧に7MTまで用意するという激烈なるマニアックさ・・・たまらん。
ボディサイズも全長4,510mm、全幅1,880mmのバランスに、全高は非常にローな1,230mm。日常にそっと寄り添うなんて機微はそこに微塵もなく、ひたすらギャッとしたギラギラ感をまき散らす様は燦然と個性的。
や、だからもうキビなんてなくていいのだ、だってコルベットなんだもん。何にも似てない、どこにも寄せようとしていないっていう、その立ち位置自体がすでにコルベット。イカしてる。いや、エイなんだけども。
そう、7代目まで進化したコルベットC7型には、本国では「スティングレイ」=アカエイの別名が与えられている。そのエイの形のエンブレムはきっちり日本導入モデルのサイドベント横にもキラッと輝いているのだけど、コルベットにスティングレイの別名が与えられるのは、1963年に発売された2代目コルベット以来初のこと。
つまり、シボレーにとっても、伝統を引き継ぐにふわさしい肝煎りの仕上がりだということの裏付けでもある・・・みたいなことを女性にとくとくとウンチクっぽく語るとウザがられるとおもうので、こういうのは心の中でひとりニンマリする案件に取っておいた方がいいですよ(毒)。
[クルマから「キミ、乗りこなせるかな!?」と挑まれている気分・・・次ページへ続く]
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