【2024年】ホンダ ヴェゼルの納期、サイズ、内装、燃費など最新情報をお届け

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2021年4月に2代目が発売されたホンダ ヴェゼルは、外観デザインの良さやコンパクトSUVでありながら広々とした室内空間、多彩なシートレイアウトなどが好評です。

今回はそんなヴェゼルの納期やマイナーチェンジ情報、ボディサイズ、内装、燃費、グレード別の価格、おすすめグレード、ライバル比較などをモータージャーナリストの青山尚暉さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. ホンダ ヴェゼルとは?
  2. ヴェゼルのマイナーチェンジ
  3. ヴェゼルのボディサイズ
  4. ヴェゼルのパワートレイン
  5. ヴェゼルの外観
  6. ヴェゼルの内装
  7. ヴェゼルの価格・グレード別の価格
  8. ヴェゼルの燃費
  9. ヴェゼルの乗り心地
  10. ヴェゼルの走行性能
  11. ヴェゼルのコネクテッド機能
  12. ヴェゼルの安全装備
  13. ヴェゼルのカラーバリエーション
  14. ヴェゼルの納期
  15. ヴェゼルのおすすめグレード
  16. ヴェゼルのライバル比較
  17. ヴェゼルのレビュー・評価
  18. ヴェゼルはこんな人におすすめ

ホンダ ヴェゼルとは?

ヴェゼルは、都会の生活と自然の中でのアクティブなライフスタイルを両立するためのスタイリッシュなコンパクトSUVです。

スポーティーで洗練されたデザイン、快適で機能的なインテリア、優れた走行性能、そして高い安全性が特徴です。

外観デザインの良さやコンパクトSUVでありながら広々とした室内空間、多彩なシートレイアウトなどが好評で「2021~2022カー・デザイン・オブ・ザイヤー」も受賞しています。

幅広いニーズに対応するために、多様なグレードとパッケージが提供されており、個々のライフスタイルに合わせた選択が可能です。

ヴェゼルのマイナーチェンジ

2024年4月、ヴェゼルはマイナーモデルチェンジが実施されました。

ホンダは、このマイナーチェンジでは「EXPAND YOUR LIFE」をグランドコンセプトに設定し、ユーザーが様々な生活シーンで気軽に行動を起こせるようにデザインされています。

マイナーチェンジによる主な変更点

エクステリアの改良点

フロントグリルとフロントバンパーのデザインを変更し、よりスポーティーで洗練された外観になりました。

リアコンビネーションランプをオールLED化し、水平基調の2段グラフィックに統一。これにより、車両全体に一貫したデザインラインが強調されています。

インテリアの改良点

フロントシートのセンターコンソールを左右対称に変更し、運転席と助手席からの使いやすさを向上。上下2段の収納スペースが両席からアクセス可能になりました。

シャシー性能

e:HEVモデルでは遮音材と防音材の厚みや配置を最適化し、静粛性を向上。ダンパー減衰力を見直し、より快適な乗り心地を実現しています。

パワートレインの改良点

ハイブリッドモデル:2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。エネルギーマネージメント制御を改良し、エンジン始動回数や停止頻度を減少、アクセルレスポンスが向上しました。

ガソリンモデル:1.5L DOHC i-VTECエンジンを採用。低速域から高速域まで力強いパフォーマンスを発揮します。

安全性能

全タイプに標準装備の「Honda SENSING」には、衝突軽減ブレーキ、路外逸脱抑制機能、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システムに加え、新たにトラフィックジャムアシスト、急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームなどが追加されました。

新たなパッケージの設定

「e:HEV X HuNTパッケージ」「e:HEV Z PLaYパッケージ」の2パッケージが新たに設定されました。

e:HEV X HuNTパッケージ:アウトドアを意識したデザインで、ルーフレール、専用アルミホイール、カッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュを装備。インテリアは撥水・撥油機能を持つFABTECT素材を採用し、専用カラーのカーキ&ネイビーのコンビシートが装備されています。

e:HEV Z PLaYパッケージ:都会的で個性のあるデザイン。従来のe:HEV PLaY同様に2トーンカラーが採用され、フロントグリルにトリコロールアクセント、ブルーのドアロアーガーニッシュを配置。内装はグレージュを基調とし、ライトブルーのピンストライプとステッチを加え、洗練された印象になりました。

ボディカラーの追加

シーベッドブルー・パールが追加され、モノトーンはスレートグレー・パール、ボタニカルグリーン・パールを含む全7色を展開。2トーンカラーはe:HEV Z PLaYパッケージ専用で全5色が設定されています。

ヴェゼルのボディサイズ

ヴェゼルのボディサイズは、全長4340mm、全幅1790mm、全高1580mm~1590mm、ホイールベース2610mmです。

グレード全長全幅全高

G/e:HEV X

4340mm

1790mm

1580mm

e:HEV Z

1590mm

ヴェゼルのパワートレイン

ヴェゼルのパワートレインにはハイブリッドモデルのe:HEV、ガソリンモデルの2種類が用意されています。

ハイブリッドモデル(e:HEV)

ヴェゼルのe:HEVには2モーターハイブリッドシステムが搭載されています。エンジンの最高出力は106馬力、最大トルクは127Nm、モーターの最高出力は131馬力、最大トルクは253Nmです。

e:HEVは低燃費で滑らかな走りが特徴です。日常のほとんどのシーンでモーター駆動を行い、低燃費かつスムーズな走りを実現します。

前述のマイナーチェンジの内容でも記載しましたが、エネルギーマネージメント制御の見直しにより、エンジン始動回数や停止頻度が減少し、アクセルレスポンスも向上しています。

ガソリンモデル

ヴェゼルのガソリンモデルには1.5L DOHC i-VTECエンジンが搭載されています。最高出力は118馬力、最大トルクは142Nmです。

低速域から高速域まで安定したパフォーマンスを発揮し、日常のさまざまなシーンでゆとりのある走りが特徴です。

ヴェゼルの外観

ホンダ車の外観デザインが大きく進化したきっかけともなったのが、2021年に登場した2代目となるヴェゼルです。

水平基調のスタイリング、ボディ同色のフロントグリル、そして全体的なプロポーションの完成度の高さが際立ちます。ただし、ボディカラーによって見映えが違うのでディーラーなどで実車を見ることをおすすめします。

ヴェゼルの外観デザインは、ホンダのSUVである新型ZR-Vとともに、ホンダ車として久しぶりの傑作と呼んでいいでしょう。

また、ヴェゼルの外観デザインをよりプレミアムに見せてくれるボディカラーは、プレミアムサンライトホワイト・パール、サンドカーキ・パールの2色。ただし、マイナーチェンジでサンドカーキ・パールは廃止となっているため注意が必要です。

なお、最上級グレードのe:HEV PLaYパッケージのみ、ルーフを塗り分けた2トーンカラーとなっています。

ヴェゼルの内装

インパネ中央にある9インチの「Honda CONNECTディスプレー」が目を引くインテリアは、シンプルながら上質な空間となっています。

シートデザインも洗練され、フロントシートの座り心地は優秀です。フロントシートのエアコンには「そよ風アウトレット」が採用され、風が直接当たらない工夫によって、エアコンの冷風が苦手な人も快適です。

リアシート

リアシートの足元のスペースの広さも魅力です。フロントシートを身長172cmの筆者が座るシートポジションで固定した場合、リアシートの膝周りのスペースを計測すると、なんとホンダ ZR-Vの245mmをしのぐ290mmでした。

リアシートの座り心地や視界も悪くありません。またフラットフロアなので、足元も広々としています。フロントシート背面にあるスマホポケットも嬉しい装備です。

ヴェゼルの価格・グレード別の価格

ヴェゼルの価格は264万8800円~377万6300円です。

グレード別の価格は以下のとおりです。

グレード(駆動方式)価格(税込)

G(4WD)

264万8800円

e:HEV X(2WD)

288万8600円

e:HEV X(4WD)

310万8600円

e:HEV X HuNTパッケージ(2WD)

299万8600円

e:HEV X HuNTパッケージ(4WD)

321万8600円

e:HEV Z(2WD)

319万8800円

e:HEV Z(4WD)

341万8800円

e:HEV Z PLaYパッケージ(2WD)

355万6300円

e:HEV Z PLaYパッケージ(4WD)

377万6300円

ヴェゼルの燃費

ヴェゼルの燃費はWLTCモード(※)で15.0km/L~26.0km/Lです。パワートレイン別の内訳はe:HEVが21.3km/L~26.0km/L、ガソリンが15.0km/Lとなっています。

グレード/パワートレイン/駆動方式燃費(WLTC)

e:HEV X(2WD)

26.0km/L

e:HEV X(4WD)

21.5km/L

e:HEV Z(2WD)

25.3km/L(25.2km/L)

e:HEV Z(4WD)

21.3km/L(21.2km/L)

G(4WD)

15.0km/L

( )内はメーカーオプションの「パノラマルーフ」装着車の燃費。

経験上、走り方によってはe:HEV 4WDの実燃費20km/Lも可能です。

ちなみにガソリン4WDモデルで東京~南房総九十九里を往復(高速道路60%、一般道40%走行)したときの実燃費は、4WDのSUVにして12km/L前後と優秀でした(マイナーチェンジ前モデルの試走)。

※WLTCモードとは国際的な燃費測定方法です。WLTCモードでは実際の運転状況に近い条件で燃費が測定されているため、従来のJC08モードよりも実用的な燃費値となっています。

ヴェゼルの乗り心地

ヴェゼルの2WD(FF)モデルは、最新のホンダSUVである新型ZR-Vと同様に、やや硬めのスポーティな乗り心地となります。

一方、4WDモデルは2WDに対して車両重量が70-80kg増、後輪の駆動もあって、乗り心地はよりしっとり上質でマイルドかつフラットです。

ヴェゼルのプレミアム感あるデザインに相応しい乗り心地という印象です。しっとりとした乗り心地を求めるなら4WD、軽快感ある乗り味が好みなら2WDがよいでしょう。

ヴェゼルの走行性能

ヴェゼルのリアルタイム4WDシステムは、後輪をモーターで作動させる電気式4WDとは異なり、本格的なプロペラシャフトを用いたリアルタイム4WDが搭載されています。

センタータンクレイアウトの恩恵で、後輪にプロペラシャフトを介して大トルクをダイレクトにつなぐ構造で高性能です。

試乗では、モーグル(コブが配置されたでこぼこ道)や滑りやすい路面での走行もなんなくこなす実力が確認できました。この4WDは時速140kmまで対応します。

ヴェゼルのコネクテッド機能

ヴェゼルのインパネ中央にある9インチの「Honda CONNECTディスプレー」は、新世代コネクテッド技術が盛り込まれ、画面内のアプリをタブレットのように並べ替えることができます。

Honda CONNECTは他の機能も充実しており、スマホがクルマのキーになる「Hondaデジタルキー」、オンラインによる自動地図更新サービス、スマホでエアコンやドアのアンロックの遠隔操作などが行えるリモート操作(スマホに電波があることが前提)が可能です。

また車内Wi-Fi、自動地図更新サービス、緊急サポートセンター機能、Honda ALSOK駆けつけサービスなども利用できます。

まさに時代の先端を行くコネクテッドカーと呼べるでしょう。

Honda CONNECTディスプレーは、e:HEV Z PLaYパッケージには標準装備され、e:HEV Zがメーカーオプションで選択可能です。

ヴェゼルの安全装備

ヴェゼルにはホンダの先進運転支援機能「Honda SENSING」が全車に標準装備されます。

フロントワイドビューカメラ、および前後のソナーセンサーで構成され、衝突軽減ブレーキはもちろん、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム、誤発進抑制機能などが装備されています。

また、車線変更時などでの接触事故防止に役立つ「ブラインドスポットインフォメーション」はe:HEV Z、e:HEV Z PLaYパッケージに標準装備されます。

ヴェゼルのカラーバリエーション

モノトーン

プラチナホワイト・パール

プレミアムサンライトホワイト・パール

スレートグレー・パール

プレミアムクリスタルレッド・メタリック

シーベッドブルー・パール

ボタニカルグリーン・パール

クリスタルブラック・パール

ツートン

プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック

スレートグレー・パール&ブラック

ボタニカルグリーン・パール&ブラック

クリスタルブラック・パール&シルバー

シーベッドブルー・パール&シルバー

ヴェゼルの納期

ヴェゼルの納期はガソリン、e:HEVどちらも約1か月~3か月程度となっています(2024年5月現在)。

2021年の発売直後は半導体不足の影響により納期は1年でしたが、2024年現在は半導体不足も軽減されているため、全体的な納期は短くなっています。

ただし、マイナーチェンジの影響で一時的に納期が不安定になる可能性や、地域や販売店によって納期が異なる場合があります。また、グレードやボディーカラーによっても納期が異なるので注意が必要です。

そのため購入予定のディーラーにて、希望するグレードやボディカラーを実際に確認するのがおすすめです。

ヴェゼルのおすすめグレード

おすすめグレード:e:HEV Z 4WD(341万8800円)

ヴェゼルの乗り心地、走破性にもこだわるなら、ハイブリッドモデルの中間グレードである、「e:HEV Z」の4WDがおすすめグレードです。

乗り心地は4WDのほうがよりしなやかかつ上質であるため、4WD仕様がおすすめです。

タイヤ・ホイールもe:HEV PLaYパッケージと同じ18インチで足元が引き締まり、ブラインドスポットインフォメーション、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クルーズ機能付)も装備されます。

ヴェゼルのライバル比較

国産クロスオーバーSUVのコンパクトなサイズで、価格帯も200万円台~のライバルを見てみると、外観デザインの洗練度ではヴェゼルがライバルを圧倒しています。都会にも、アウトドアにも似合うカッコ良さ、存在感があります。

ただし、アウトドアテイストの強さならトヨタ ヤリスクロス、荷室の奥行では日産 キックス、荷室の2段デッキボードによる使い勝手のよさではトヨタ ヤリスクロスがややリードします。

またハイブリッドモデルの燃費性能では、トヨタ ヤリスクロスが一歩リードしています。

ハイブリッドの燃費性能の比較

車種燃費(WLTC)

ホンダ ヴェゼル

21.3km/L~26.0km/L

トヨタ ヤリスクロス

25.0km/L~30.8km/L

ヴェゼルのレビュー・評価

総合評価 4.25 ★★★★☆

外観

4.5

★★★★★

内装

4.5

★★★★★

走行性能

4.0

★★★★☆

運転のしやすさ

4.5

★★★★★

乗り心地

3.0

★★★☆☆

燃費

4.0

★★★★☆

良い点

ヴェゼルは外観デザインの良さもさることながら、ホンダ独創のセンタータンクレイアウトによるフロント・リアシートの室内空間のゆとり、全方向の視界の良さ、とくに4WDモデルの快適重視な乗り心地の良さが魅力的です。

また、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」を通じたオペレーター対応の赤いSOSボタン、トラブルサポートボタンを含む「Honda Total Care プレミアム」なども用意されています。

また、電子パーキングブレーキを装備し、ホンダ車としては初のメモリー付きオートブレーキホールド機能が採用されました。

一度ONにすれば、欧州車や一部の上級国産車のようにエンジンを切った後も機能が維持されるようになったのも良い点です。

気になる点

ホンダ ヴェゼルのようなクロスオーバーSUVは、都会派としてはもちろん、アウトドアにも似合いますが、荷室の使い勝手は先代より後退しています。

ヴェゼルの荷室の寸法は開口部地上高690mm、開口部段差40mm、フロア幅1010mm、フロア奥行き755mm、最低天井高780mmです。

先代モデルと大きく異なるのが奥行です。先代モデルでは790mmあったものが、リアシート優先したためか、755mmに減少しています。ライバル車となる日産 キックス890mm、トヨタ ヤリスクロス790mmと比較すると物足りない印象です。

例えばゴルフバッグの積載はリアシートを格納しないと入れることが難しい場合もあります。

また、アウトドアでは車内外で家電品が使えるAC100V/1500Wコンセントがあると便利です。しかし、ヴェゼルにはAC100V/1500Wコンセントの装備やオプションはないため注意が必要です。

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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