BMW 新型 Z4 sDrive35is[2013年マイナーチェンジモデル] 海外試乗レポート/萩原秀輝(1/3)
- 筆者: 萩原 秀輝
- カメラマン:BMW AG
スポーツ、エレガンス、コンフォート・・・1台で多彩な魅力を放つ「Z4」がマイナーチェンジ
BMWの2代目「Z4」がマイナーチェンジを果たした。2009年のデビュー以来、年々熟成を重ねてきたZ4。その進化の度合いをドイツ・ミュンヘンでいち早くチェックしてきてくれたのは、日本自動車ジャーナリスト協会理事にして、数々のドライビングスクール講師も務める、萩原秀輝サンだ。
2009年、現行型となる2代目BMW Z4がデトロイトショーでデビューした。そのプロポーションは、従来型と同様にロングノーズ・ショートデッキ。典型的なロードスターとしての伝統を守っていた。ただ、ルーフはソフトトップからアルミニウム製の2分割式シェルを持つリトラクタブル・ハードトップに変更。とはいうものの、ロードスターとしての価値は少しも損なわれていなかった。しかも、スペシャルティーカーとしての価値も融合。それは、デビュー当時にBMW AGのスポークスパーソンが語った「Z4はロードスターの新しい解釈を具現化しています。ピュアなドライビングを好むこれまでのお客様に加えて、エレガンスやコンフォートを望むお客様の期待に応えられるクルマになっています」というコメントからもうかがい知れる。
2代目 Z4のラインアップは、3リッターの直列6気筒に直噴システムとパラレル・ツインターボを組み合わせたエンジンを積む「sDrive35i」と2.5リッターの直列6気筒エンジンを積む「sDrive23i」の2モデルだった。その後、2010年に35iのエンジンを高性能化した「sDrive35is」を追加。初期型は、リアルスポーツとしての役割を35iが担っていた。それを35isが受け継いだことで、35iは走りの洗練度に一段と磨きをかけてきた。
さらに、2011年には23iのエンジンを直列6気筒から2リッターの直列4気筒に変更。モデル名を「sDrive20i」とし、直噴システムと排気エネルギーの導入路を2系統とするツインスクロール式ターボを組み合わせることなどにより高効率化の追求も開始してきた。
そして、2013年にはLCI(ライフ・サイクル・インパルス=BMWがいうところのマイナーチェンジ)を実施した。
新たなデザインパッケージ「デザイン・ピュア・トラクション」を新設定
LCIの内容はフェイスリフトが中心であり、エクステリアでは電球色だったヘッドライトを囲むスモール・ライト・リングを白色光を放つLEDに変えるとともに、上部にLEDアクセント・ライトを追加。最新モデルのBMWと同様の精悍な眼差しを獲得した。同時に、フロント・フェンダーの後部にあるターン・インジケータにLEDを採用しクローム仕上げのサイド・フィニッシャーを組み合わせた。インテリアでは、コントロール・ディスプレイの周囲およびエアコンディショナーのエア・アウトレットのフレームを新たにハイグロス・ブラック仕上げとしクオリティ感を向上させている。
また、新たにデザイン・パッケージとして「デザイン・ピュア・トラクション」が設定された。専用ボディ色として「ヴァレンシア・オレンジ」が用意(他にも6色が選択可能)され、ブラックのハードトップ・カラーを組み合わせることができる。インテリアでは、レザーとアルカンタラのコンビネーションとなるスポーツ・シートにオレンジのステッチとストライプがあしらわれている。インストルメントパネルやドアトリムにも、オレンジのステッチが入り、立体的なパターンが施されたメタル・ウィーブ・インテリア・トリムを採用しスポーティさを演出している。
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