BMWのスーパーカーはランボルギーニと共同開発!? BMWの名車 M1を写真でチェック!

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低いボンネットにパカッと開くリトラクタブルヘッドライト。M1と名づけられたBMW初のミッドシップスーパーカーは、当初ランボルギーニとの共同開発によって進められ、1978年に登場する。ポルシェのレースカーに対抗するため、BMWが作り上げたスーパーカーM1を画像と共に紹介しよう。

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  1. レースで勝つために計画された初の“Mシリーズ”
  2. ジウジアーロが手掛ける正統派スーパーカー
  3. シンプルかつシブい内装だが、手は抜かない

レースで勝つために計画された初の“Mシリーズ”

1978年のパリサロン(現:パリモーターショー)で発表されたBMW M1(E26)は、同社初のMシリーズであり、且つ初のミッドシップレイアウトを採用したスポーツクーペだ。1970年代当時、レース界で活躍していた「ポルシェ935」に挑むべく、グループ4参戦を目標に開発された。

BMWが全て開発したわけではなく、シャシーはランボルギーニ社、フレームはマルケージ社、ボディデザインはイタルデザインなど製作現場は多岐に渡る。

搭載されるエンジンは3.5リッター直列6気筒DOHC24バルブ、最高出力は277ps、(グループ4仕様が470ps、グループ5仕様が850ps)0~100km/h加速は5.6秒と、本格的なモータースポーツ仕様だ。

紆余曲折ありながらもレースで活躍

当初シャシー制作を委託する予定だったランボルギーニの破綻や、オイルショックなどの経済的な混乱により生産は難航。1980年にようやくレースのホモロゲーション(認証)である「24か月間継続して400台以上を生産」という条件をクリア(24か月という条件は特例で免除)するも、参戦を目指していたグループ4およびグループ5のレースは1981年を最後に終了。

しかし、グループ4/5規定で開催された最後のシーズンである1981年のニュルブルクリンク1,000kmレースでは、気量を3.5リッターに落としつつ、850psにまでパワーアップさせたグループ5車両で初優勝を飾る。

ジウジアーロが手掛ける正統派スーパーカー

ボディデザインは、数々の名車を生み出したイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロによるもの。薄くシャープにされたフロントフェイス、そしてBMWには珍しいリトラクタブルヘッドライト備える。また、小さいながらもBMWであることを象徴するキドニーグリルが特徴的だ。

シャープなフロントに対して、エンジンを積むリア部は厚みのあるデザイン。いわゆる“くさび型”と呼ばれる形で、空気抵抗係数(Cd値)は0.384と空力的にも優れ、見掛け倒しのスーパーカーではないということがよくわかる。

日差し避けのためのリアウインドルーバーもブラックで加飾、ホイールは平面的で斬新な形だが、あえて曲面を控えめにした面構成にすることでボディとの統一感を持たせた。また、BMWのエンブレムが左右にある点もユニークだ。

シンプルかつシブい内装だが、手は抜かない

洗練されたエクステリアに対しインテリアはどうかというと、意外にも派手な装飾などはされておらず落ち着いた雰囲気。排気量3.5リッターの直列6気筒エンジンをキャビン(客室)背後に搭載し、その後ろに大き目のラゲッジスペースを配置。ミッドシップのスポーツカーで、これほど大きなラゲッジスペースを持つのは珍しい。

ブラックの落ち着いたインテリアの中で、上部に突出したメーターパネルにはタコメーターやスピードメータなど、走行に欠かせない計器類が並び、いかにも“コックピット”といった印象の運転席。ハザードやパワーウインドウなどのスイッチ類は、シフトレバー後ろのセンターコンソールに集約される。ちなみにシフトパターンは、左下が1速の5速マニュアル。

ホールド性の良さそうなスポーツシートを備え、タイト過ぎずしっかりとした肉厚があり座り心地の良さを想像させる。ドアトリムやルーフライニングにはグレー調のファブリックが張られ、野暮ったくないクリーンなインテリア。レーシーでストイックな雰囲気を漂わせているが、エアコンやパワーウィンドウといった快適装備を搭載している。

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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