【試乗】BMW i8海外試乗レポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
試乗中に人だかりが出来るほど、i8の注目度は高い
しかしやっぱりiシリーズらしく、そのデザイン製の高さは世界屈指のオシャレタウン、西海岸の人々をも惹き付けたのが印象深い。
i3よりもよっぽど未来感をゴリゴリに押し出したエクステリアは、かの映画『ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル』でトム・クルーズ様が華麗にカーチェイスを繰り広げたアレのほとんどそのままだから、そりゃあアイコニックなことこの上ないのは予測出来たが、反応はそれ以上だった。
撮影はかの高級ブティックが立ち並ぶロデオドライブで敢行されたのだけど、ちょっとパーキングメーターに停めた5分ほどの間にワサワサと人だかりが出来てしまった。だけでなく、撮影のためにかる~く街をクルーズすれば必ずカメラを向けられ、並走するクルマに手を振られ、挙げ句、猛スピードで追走してきたバイカーに信号待ちで並ばれサムアップされる始末。
職業柄、国内外で色んな新車に乗るが、ここまでダイレクトに“喰いつき”を感じたクルマは他に無い。
ルイ・ヴィトンのバッグはi8と同じくカーボンファイバー製、強くて軽いのが特長
そんなi8だから、さらにステイタスを引き上げるこのルイ・ヴィトンのバッグはオーナーの自尊心をさらに盛り上げてくれること間違いない。
旅のための鞄を作るための永年のノウハウを集結し、ミリ単位まで妥協せず、車内の空間を使い切る設計。
しかもこの艶やかな黒いダミエは、i8と同じくカーボンファイバーから作られているのだ。
常に新しい素材を開拓するという使命感を持つルイ・ヴィトンだが、この布状のファイバーはさらに旅にうってつけな素材であることを喜んでいるようだ。強いだけでなく、1平方メートルあたり600グラムに満たないほど軽いからi8を邪魔しない、とルイ・ヴィトンは述べている。アートのような旅姿、それはルイ・ヴィトンのフィロソイーでもある、と。
裏地もマイクロファイバー製で、i8のブランドカラーからインスパイアされたブラックとブルーが配されている。
4つのピースからなるその内訳は、ふたつのトラベル・バッグとビジネス・ケース、そしてガーメント・バッグ。どれもレザー製のネームタグと、ガーメント・バッグをのぞくそれぞれにルイ・ヴィトンを象徴するパドロック(南京錠)が付く。
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